学校のクラスには決まって1人は「人気者」と呼ばれる人がいるものです。
いつもその人の周りには、人が集まっていて、わいわい楽しそうにしています。
人が集まっているだけでもすごいことなのに、そのうえ笑い声まで聞こえてくるというのは、よほどのことです。
「楽しそうだなー」と、羨ましく思います。
私が中学生のころ、池内君というクラスでダントツの人気を誇る男の子がいました。
休み時間になると、すぐ池内君の周りには人が集まり、楽しそうにみんなで話し始めます。
もちろん会話の中心になっているのは、池内君です。
しかし、中心になっているからとはいえ、池内君は大声で騒いでいるわけではありません。
騒いでいるのは、むしろ集まってきた人たちのほうです。
人気者というのは、よく見てみるとわかりますが、楽しんでいるというより楽しませているのです。
池内君は、人を楽しませるのが上手で、人気者になっていたのでした。
時には面白い話をして笑わせ、時には自分が恥をかくことでみんなを笑わせていました。
本当に人を楽しませるのが上手な男の子でした。
そういう私も、その池内君の周りに集まるメンバーの1人でした。
いつも彼の面白さには、憧れていたものです。
こういう人気者がクラスにいてくれるおかげで、クラス全体の雰囲気まで明るくなっていました。
いわゆる「ムードメーカー」です。
私は、人気者といわれる人が、どう人を楽しませているのかをたくさん見ることができました。
それは、テレビの中の人気者にも、同じように当てはまることにも気づきました。
「楽しませる」という本質は、どれも同じなのです。
「人気者になる」とは「人を楽しませる人」になることです。
人を楽しませることができるようになれば、規模がどうであろうと、人からの好意を集めることができます。
あなたが日常ささいなことでも、人を楽しませる人になれるように、わかりやすくコツをまとめました。
題して「人気者になるコツ!」です。
お笑い芸人になろうと言っているのではありません。
ほんの少しでいいですから、あなたの生活の中に「人を楽しませる」という意識を加えればいいのです。
すると、あなたの周りにいる人を笑わせることができ、明るく楽しい雰囲気にできます。
その明るい雰囲気は、あなたに対しても明るい毎日を送ることができる大切なことなのです。
人を楽しませる人になりましょう。
あなたは人気者になれるのです。