人から愛される人になりたければ、不満を言う時間を少しでも減らすようにしましょう。
不満を言う暇があるなら、その時間を身の回りの出来事を喜ぶ時間に費やすようにするのです。
あなたの身の回りでは、常に悪い出来事より、よい出来事のほうが何倍も多く起こっています。
今、食事ができていること、健康であること、自分がこの世に生まれているということ。
それらはよく考えてみると、素晴らしいことです。
しかし、ほとんどの人が、それらの素晴らしいことを「当たり前」のことと思っています。
食事ができることや健康であることは、素晴らしいことです。
しかし、それらのことには感謝もせず「もっともっと」と欲ばかりを求めようとします。
こういう生き方では、たとえ「もっと」を手に入れたところで、また次の瞬間には「さらにもっと」と言い出すに違いありません。
「もっと」には、2種類あります。
まず(1)の知識や知恵を高めるための「もっと」は、してもよい「もっと」です。
自分の知識と知恵を高めることは、自分の生活向上につながります。
反対に(2)のもっとは生活を崩壊させる「もっと」です。
欲というのは怖いものです。
自分の欲を満たすための「もっと」には終わりがありません。
完全に満たそうといくら走っても、追いつくことのない目標なのです。
欲を満たすための「もっと」では、いつまで経っても幸せに気づくことができないのです。
あなたが幸せになるには、欲を満たすための「もっと」を抑え、自分がすでに手に入れている豊かさに気づくことです。
今あなたが持っているものすべてを喜べるようになれば、どれだけ幸せになれるかを、少し考えてみましょう。
今すでに手に入れている幸せに気づくだけでいいのです。
1日の中で不満を漏らしてしまうなんてことは起こらないはずです。
不満を言う暇があるなら、今ある幸せを喜ぶことに力を注ぐことが大切なのです。