執筆者:水口貴博

紳士になる30の方法

10

すすっていいものといけないものを区別する。

すすっていいものといけないものを区別する。 | 紳士になる30の方法

日本には「お茶」という世界に誇る飲み物と文化があります。

お茶をすすって飲むのは、日本では文化として広く受け入れられています。

茶道では、流派にもよりますが、飲む際にわざと「ずるずる」と音を立てていただく作法さえあります。

またそばやうどんも、すすっていただくほうが、より日本的でおいしそうに聞こえます。

すすって飲んだり食べたりする文化があるのです。

それはそれで、日本の素晴らしい文化であり、美徳の1つです。

そうした習慣が強いためか、ほかの飲み物でもすすって飲んでいる光景を見かけることがあります。

たとえば、コーヒーです。

コーヒーは日本のものではなく、元は外国から入ってきたものです。

コーヒーは、日本のお茶とは違い、すすって飲むものではありません。

コーヒーをすすって飲むことがどれだけかっこ悪いことなのか想像してみましょう。

『007』シリーズの主人公ジェームズ・ボンドがコーヒーをすすって飲んでいたら、すごくかっこ悪いです。

「ずるずる」という音を立ててコーヒーを飲んでしまっては「コーヒーお茶」になります。

コーヒーなのか、お茶なのか、よくわからなくなってしまいますね。

私はコーヒーが大好きですから、よくコーヒーショップへコーヒーを飲みに行きます。

店内でコーヒーを飲みながら読書を楽しんでいると「ずるずる」というすすって飲む音が聞こえ、いつも違和感を覚えるのです。

「ずるずる」という音で、コーヒーショップ内の独特の雰囲気が急に白けてしまうのです。

そういうささいなところに品性が表れるのです。

紳士になる方法(10)
  • コーヒーを、すすって飲まないようにする。
考え方は、表情に表れる。

紳士になる30の方法

  1. 「マナーが悪い!」と言われないために、品性を身につけよう。
  2. 年を取ると、自然と話が長くなる。
  3. 威張ることを、アピールだと勘違いしない。
  4. マナーの悪い人は「飲みに行こう」としつこく誘う。
  5. しつこくプライバシーを聞かない。
    アドバイスを勝手に話し始めない。
  6. マナーのいい紳士は、静かにユーモアを口にする。
  7. もう一軒、しつこく誘わない。
  8. 自分の趣味に無理やり勧誘しない。
  9. 口の中に食べ物を入れたまま話すのをやめる。
  10. すすっていいものといけないものを区別する。
  11. 考え方は、表情に表れる。
  12. マナーの悪い中年男性は、自分が悪いとわかっていても謝らない。
  13. 人の話を聞かず、自分の話ばかりをしない。
  14. マナーの悪い中年男性は、足を広げて座る。
  15. 相手より先に挨拶を心がける。
  16. マナーの悪い中年男性は、自分は紹介されたがるが、人は紹介しない。
  17. マナーの悪い中年男性は、タバコの我慢ができない。
  18. 自慢と説教はできるだけ控える。
  19. お箸やタバコで指さすのは、マナー違反。
  20. 肘をついて、背中を丸めて食べない。
  21. おしぼりで顔やメガネまで拭かない。
  22. お茶は飲み物。
    口をゆすぐものではない。
  23. 「ちょっと」「お姉ちゃん」という乱暴な呼び方をやめる。
  24. お金を払って、なお腰の低い人がかっこいい。
  25. そっと近づかない。
    後ろからじろじろのぞかない。
  26. 見ず知らずの人を呼び止めようと、いきなり体に触らない。
  27. ハンカチで手を拭きながら、トイレから出るのをやめる。
  28. 人前でベルトを締め直さない。
  29. マナーの悪い中年男性は、トイレの蓋を上げたまま出てくる。
  30. 品のなさは誰も教えてくれない。
    自分で見つけ、身につけよう。

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