女性の中には、自分の感性に従って、メイクをする人がいます。
「こうすれば、なんとなくきれいに見えるのではないか」という感性で進める方法です。
たしかにメイクは、芸術と似た部分があります。
メイクを顔中にするとなると、大変そうに考えます。
もう少し分けて考えてみましょう。
分けると、はっきりします。
メイクをする場所は、5カ所です。
肌、目、眉、頬、口です。
では、施すメイクの要素は、何があるのでしょうか。
無限にあるように思えるメイクは、15のバランスです。
メイクをする場所は「肌、目、眉、頬、口」の5つ。
メイクの要素は「形、色、質感」の3つ。
メイクは、美しく仕上げればいいわけではありません。
全身との調和が必要です。
メイクはバランスです。
「明るい肌に見せたい」
そう思い、白いファンデーションを選ぼうとします。
明るい肌に仕上げたい気持ちはわかりますが、気持ちのまま、明るいファンデーションを選ぶのは要注意です。
リキッドタイプのファンデーションを使う場合、手を使って顔に塗ります。
問題は、適量です。
「このくらいかな」と適当な感覚で適当な感覚で、手に取っている人が多いのではないでしょうか。
顔の縦にも、理想があります。
・髪の生え際から眉上
・眉上から鼻下
顔には、正面と側面があります。
メイク関連の書籍では、顔の正面と側面を基準にした説明を目にすることがあります。
「顔の正面のファンデーションは、明るく厚塗りする」
メイクをした結果、なんとなく、目のバランスが悪いと感じることがあります。
アイラインなどで目の輪郭に手を加えると、どこかバランスの悪さを感じる。
「目が離れているな」
目の大きさは、個人差があります。
くりっとした目、小さな目、たれ目、つり目など、人それぞれの個性があっていいですね。
しかし、個性があるのはいいのですが、感じ方もまた人それぞれです。
アイホールとは、目の上にある骨の空洞部分ことです。
眼球の周りの部分だけ、骨は空洞になっています。
年齢とともに肌が痩せていくと、くぼみも深くなります。
目元に影をつけるため、まぶたに塗る化粧といえば、アイシャドーです。
目のフレームから外側に向けて、グラデーションで仕上げます。
影の色や濃さによって、目の印象を変化させる効果があります。
ぱっと見た印象だけで、決めてしまいやすい目の状態です。
一重まぶたと二重まぶた。
しわの状態で区別すると思っている人が多いのですが、厳密には違います。
髪は顔の面積が広いので、黒い髪では重い雰囲気があり、嫌がる女性がいます。
アジア人の黒髪は魅力的ですが、もっと軽い雰囲気を出したいために、くり色の髪に染める女性をよく見かけます。
しかし、髪はくり色で明るい雰囲気になったにもかかわらず、鏡を見て「どこかおかしいな」と印象を受けることはありませんか。
人間関係では、笑顔が大切です。
口を閉じたままにっこりするのもいいですが、やはり歯を見せて笑ったほうが、より明るい雰囲気が伝わってきますね。
しかし、歯を見せて笑うとはいえ、注意したいことがあります。
漫画に描かれるヒロインは、どれも大きな瞳です。
ぱっちりした大きな目は、ポジティブで前向きな印象を与えます。
目元を大きく見せるために、アイシャドーやマスカラを使いこなす女性も多いことでしょう。
アイシャドーは、グラデーションが命です。
いかに美しい濃淡を表現できるかで、目元の美しい印象が決まります。
シャドーブラシを使い、ブルーならブルー1色でグラデーションを決め、ピンクならピンク一色でグラデーションを決めます。
チークがなくても、美しく仕上げることはできます。
口紅がなくても、美しく仕上げることができます。
アイラインもアイシャドーも、あればいいですが、なくても何とかなります。
眉の基本構成は、3つです。
・顔の中央に近い側の「眉頭」
・眉の頂上である「眉山」
メイクの崩れ具合には、個人差があります。
皮脂の分泌量や汗のかき方には個人差があるため、崩れ具合も、人それぞれです。
雨、風などの天候、季節による温度差の影響もあります。
メガネをかける場合、メイクは少し工夫が必要です。
メイクをするときは、メガネを外しますね。
しかし、メイクをすべて終えてからメガネをかけると、違った雰囲気に戸惑うでしょう。
「頬のこの辺りにつければいいのかな」
鏡を見ながら、頬の真ん中あたりを目安にしているのではないでしょうか。
見た目で真ん中を選ぶのもいいですが、もう少し上手な付け方があります。
チークには、さまざまな色があります。
化粧売り場には、たくさんのチークの色が並んでいますね。
チークは、色によって大きく印象が変わります。
チークの入れ方には、大きく2種類あります。
きれいな丸を描く入れ方と、楕円状に描く入れ方です。
どちらが正しいわけではありません。
フェイスパウダーは、メイクには欠かせない存在です。
顔の皮脂を吸収して、べたつきを抑えたり、自然な立体感を出したりする効果があります。
しかし、フェイスパウダーをつけたとき、妙にぎらぎらして不自然に見えることがあります。
「私の口には、この色の口紅が一番似合う」
自分の顔の特徴を知ったうえで、似合う色を見つけるのはいいのですが、1色に固定するのはよくありません。
私たちの生活でも、仕事のときと、プライベートでは、雰囲気がずいぶん変わりますよね。
リップライナーで唇の輪郭を整えるとき、唇の理想的な位置を意識しましょう。
初めからある唇ですが、美容形成の世界には、美人に見える位置が存在します。
まず、鼻の下から顎の先までの距離を、3等分します。
「リップライナーで唇の輪郭を整えましょう」
多くの書籍でそう書かれています。
唇の輪郭を整えるとはいえ、抽象的な表現ですよね。
口元をメイクする際に大切なのは、肌と唇の境界です。
境界よりはみ出てしまえば、口が大きく見えてしまい、下品になります。
その一方、唇の内側では、メイクが物足りない気もします。