女性の中には、自分の感性に従って、メイクをする人がいます。
「こうすれば、なんとなくきれいに見えるのではないか」という感性で進める方法です。
たしかにメイクは、芸術と似た部分があります。
感性に従うことで、人間らしい自然なメイクができることもあるでしょう。
しかし、自分の感性に従えば、いつもうまくいくと思いたいですが、実際はどうでしょうか。
「こうすればきれいに見えるだろう」という感覚が、必ずしも世間一般の感じ方と一致しているとは限りません。
自分がそう思い込んでいるだけの場合もあります。
また、感性に従ってメイクをすると、そのときの気分によって、メイクの具合も変わってきます。
気分によって、形、色、位置がわずかに変わり、見え方が変わります。
体調が悪い日は、気分が落ち込み、メイクの仕上がりが暗くなったり弱くなったりするでしょう。
逆に体調がいいときには、ファンデーションをつけすぎたり、アイラインが濃くなったりするかもしれません。
意図していないにもかかわらず、気分によって変わるのは、理想ではありません。
たしかに感性は人間らしいですが、頼りすぎると仕上がりが不安定なメイクになってしまうのです。
そこで目安にしたいのが「美人に見える法則」です。
人間には、本能的に「美人」と感じる理想的な比率や形があります。
これは、すべての人に共通です。
常に安定した美人になるためには、その理想的な比率や形を意識しながらメイクをすることが大切です。
目印がわかることで、迷いがなくなります。
色、形、長さ、位置など、今まで感覚を頼りに適当にしていた基準が、はっきりわかります。
気分によって不安定になることがなく、メイクの仕上がりが、常に安定します。
その結果、メイク時間の短縮にもつながります。
そうした法則を勉強するのもまた、メイク上達の1つなのです。