「今日は、恋人を探しに来ました」
いきなり合コンの自己紹介で、来た目的をはっきり言う人がいます。
参加目的をはっきり言うのは、わかりやすいものです。
しかし、一同は引いてしまいます。
本当は、みんな、同じようなことを考えているものです。
「友人を作りに来た」と言いながらも、内心では「できれば恋人も作りたい」と考えているものです。
そもそも合コンに来る人の目的のほとんどは、恋人探しです。
心で思うまではいいのですが、初対面の異性に向かっては控えるほうがいいのです。
あからさまに「恋人を探しに来た」と言うと、すべての話題が「評価されているのではないか」という疑いが出てきます。
さりげなく出身地の話題を出したつもりでも「結婚をするときの参考にされているのではないか」と不安になります。
特に深い意味はなく、仕事のことを尋ねても「年収をチェックされている」と連想してしまいます。
相手からの評価の対象になっていると思うと、話もぎこちなくなりますね。
楽しい会話をしたくても、相手から品定めをされていると誤解され、嫌な印象を受けてしまいます。
「結婚したい」と連呼する人に限って、いつまでも結婚できないのと同じです。
人との出会いを最初から結婚が前提になっていると、相手が身構えたり警戒したりするのです。
本音では「恋人を探しに来た」と思っても、はっきり口に出さないほうが無難です。
「友人を作りに来ました」というくらいが適切です。
友人から始まり、仲良くなれば恋人へ昇格するくらいでいいのです。