私が日本で一番高い山「富士山」に登ったのは2,000年のことです。
山の麓に、観光客によるものと思われるごみの散乱や落書きがひどくて、興ざめをした経験があります。
たまたま、そういう場所、そういうタイミングだったのかもしれません。
素晴らしい富士山の印象より、素晴らしい場所にあるごみの散乱や落書きのほうが印象的でした。
これだけではありません。
海外の観光地へ行くと、ときどき観光客による「ごみ捨て」「落書き」を見かけることがあります。
ごみ箱がなかったのでしょうか。
どうせ二度と来ないだろうと思ったのでしょうか。
鉛筆や油性のペンなどで落書きをされている建造物や柱も、まれに見かけます。
明らかに観光客によるものと思われるごみや落書きを見かけることがあります。
残念なことです。
素晴らしい観光地も、ごみの散乱や落書きによって興ざめです。
どんなに素晴らしい自然や有名建築物なども、1つのごみ、1つの落書きで、印象が悪くなるのです。
観光客のマナーがあまりに悪ければ、観光地への立ち入りが制限されることもあります。
事実、オーストラリアの「エアーズ・ロック」では、観光客によるごみ捨てや落書きがひどく、立ち入り制限になった例があります。
一部のマナーの悪い観光客のせいで観光地が見られなくなるのは、大きな損失です。
ごみ捨てや落書きはいけません。
観光地は「見ている」のではなく「見させてもらっている」と考えましょう。
意識を変えることです。
どの観光地を回るにせよ、来たときより美しくなるような意識を持つといいでしょう。
「汚さない」のは、最低限のマナーなのです。