執筆者:水口貴博

犬の困った行動を解決する30のしつけ方

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留守番の練習をするときの3つのポイント。

留守番の練習をするときの3つのポイント。 | 犬の困った行動を解決する30のしつけ方

犬を留守番に慣れさせるのも、大切なしつけの1つです。

留守番とはいえ、ほうっておけばいいわけではありません。

犬は、飼い主とのつながりを強く求める動物です。

急に飼い主が長時間いなくなると、不安になります。

強い不安感のため、お漏らしをしたり、大声で吠えたり、家の中を駆け巡ってソファーを噛んだり破いたりするようになります。

また、そうしたことが心の傷になり、1人になることに強い恐怖感を覚えるようになります。

留守番に慣れさせるために心がけたいことが、3つあります。

  1. 留守中はハウスの中に入れておくこと

ハウスは小さいのでよくないのではないかと思いますが、実は逆です。

狭いからいい。

たとえば、あなたに質問です。

広い体育館で1人になるのと、自分の部屋で1人になるのとでは、どちらが不安を感じますか。

おそらく、広い体育館で1人になったときではないでしょうか。

広い空間が「1人」という孤立感を助長させてしまい、強い不安にさらされます。

1人になるときには、多少狭くても、自分の部屋のように慣れ親しんだ狭い空間のほうが落ち着けます。

これは犬も同じです。

誰もいない広い部屋より、慣れ親しんだ狭いハウスの中のほうが落ち着けることが多いです。

  1. 飼い主と離れる時間を少しずつ長くする

ハウスの中とはいえ、いきなり3時間も1人にさせられると、不安を感じるのは当然です。

慣れないうちは、まず「3分」から始めましょう。

3分間1人にさせて、3分後にまた戻ってくる行動を繰り返します。

問題なければ、5分、10分、30分、1時間というように、次第に離れる時間を長くします。

飼い主がいない状況に、ゆっくり慣れさせていきましょう。

こうすることで、飼い主はしばらく経てば戻ってくることを覚え、1人に強くなります。

  1. トイレの時間までは必ず戻ること

いくら長時間待たせると言っても、トイレまでは我慢できません。

排泄はいせつの時間までには必ず帰宅しましょう。

幼犬のときは、数時間しかトイレが我慢できませんが、成犬になれば、半日から1日くらいは我慢できるようになるようです。

この3つを守ることができれば、おとなしく留守番ができるようになり、飼い主も安心して外出ができるようになります。

犬の困った行動を解決するしつけ方(15)
  • いきなり長時間1人にさせず、段階を経て、留守番に慣れさせる。
犬のごみ箱あさりをやめさせたい。

犬の困った行動を解決する30のしつけ方

  1. なぜ、ペットショップから購入した犬は、あらゆることに過剰反応しやすいのか。
  2. 犬が、なかなか他人になついてくれない。
  3. 車に吠えたり怯えたりするのを、何とかしたい。
  4. 犬のトイレの上手なしつけ方。
  5. 散歩中、犬がリードを強く引っ張るのをやめさせたい。
  6. 何でも噛むのをやめさせたい。
  7. なんとしても、噛むのをやめさせたい。
  8. 犬の拾い食いを、やめさせたい。
  9. 食事中に、犬が食べ物をねだるのをやめさせたい。
  10. 散歩中、人に飛びつくのをやめさせたい。
  11. 犬にうまく芸を覚えさせる方法。
  12. 爪切りを嫌がるのを克服させたい。
  13. 犬の無駄吠えをやめさせたい。
  14. いつも決まった時間に吠えるのを、やめさせたい。
  15. 留守番の練習をするときの3つのポイント。
  16. 犬のごみ箱あさりをやめさせたい。
  17. 犬が噛んでいるものを、すぐ離させたい。
  18. 犬の穴掘りをやめさせたい。
  19. 散歩中のマーキングや排泄を、やめさせたい。
  20. 車を嫌がる犬を何とかさせたい。
  21. 犬に嫌われがちな動物病院を、楽しい場所に変える工夫。
  22. 犬に落ち着きがない。
    動き回ったり飛びついたりするのをやめさせたい。
  23. 犬が嫌がるタッチングを慣れさせたい。
  24. 食糞をやめさせようとして失敗する3つの悪いしつけ方法。
  25. 糞を食べる食糞をやめさせたい。
  26. 腰を振るマウンティングをやめさせたい。
  27. 犬が飼い主の言うことを、聞かない。
  28. じゃれ合っていると、突然お漏らし。
    なぜ急に?
  29. 電話の音に反応して吠えるのをやめさせたい。
  30. 家のチャイムが鳴って、犬が吠えるのをやめさせたい。

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