犬が吠えるのは、警戒のときばかりではありません。
飼い主に対して、何かを伝えようとするときにも吠えることがあります。
「わんわん」という吠える声とはいえ、何か意味が込められています。
犬が無駄吠えをする原因の1つに、飼い主の規則正しさが原因になっている場合があります。
毎日同じ時間に餌を与えていたり、散歩をしたりすると、犬は「そろそろ時間だな」とぴんとくるようになります。
しかし、ある日、餌や散歩の時間が少しでも遅れると、犬は不安になって吠えることがあります。
「おなかがすいたよ。ご飯、ちょうだい、忘れているの?」という主張のため、吠えることがあります。
「散歩の時間だよ。早く連れて行って」という主張のため、吠えることもあります。
時間に厳しすぎると、ささいなことでいらいらしやすくなります。
では、どうすればいいのでしょうか。
あえて、食事の時間や散歩の時間をずらしましょう。
最初は、15分くらいずらします。
それで問題なければ、次に30分くらいずらします。
次に1時間、最大で2時間くらいずらしてみるようにしましょう。
またいつもより早くずらしたり、いつもより遅くしたりと、わざと変則的にします。
「今日は少し食事の時間が早いな。遅いな。まあ、こういう日もあるか」
「今日は少し散歩の時間が早いな。遅いな。まあ、こういう日もあるか」
こうして犬にわざと「ルーズ」を覚えさせます。
犬は主張をする回数が少なくなり、吠えることが少なくなります。