落ちている物を勝手に食べない。
これはぜひ犬にしつけたい教育の1つです。
飼い主が与えた餌ならいいですが、道端に落ちているものは犬にとって有害になるものがたくさんあります。
ガムを拾い食いして、喉に詰まらせてしまうかもしれません。
たまたま道端に置いているお菓子を食べたら、腐っていて、おなかを壊してしまうかもしれません。
道端に生えている草を食べたところ、消毒薬がかかっていて、下痢をすることもあります。
道端には、犬が興味を示すものがたくさん落ちていますが、犬の健康面を考えると、やはり拾い食いはやめさせることです。
では、どう拾い食いをやめさせるのか。
そのステップをご紹介します。
まず自宅近くにある人通りの少ない道路に行きましょう。
公園や川端などがいいでしょう。
道の脇に、わざと犬が興味を示しそうな餌を置きます。
餌を置いた後、飼い主と一緒に餌のそばを歩きます。
おそらく最初は落ちている餌に興味をそそられ、拾い食いをしようとします。
そのとき、飼い主はリードを少し強めに引いて、やめさせるようにします。
「少し強めに」というのがポイントです。
犬に「そういうことをしてはいけません」という意思表示をするためです。
このステップ1と2を、できるようになるまで5回程度繰り返します。
5回繰り返した後は「お座り」をさせて、飼い主が差し出した餌を与えます。
これで1セットです。
この1セットを繰り返すことで「拾い食いはいけない。飼い主が与えたものだけ食べる」ということを、犬は覚えます。
時間がかかるものと覚悟して、何度も繰り返し練習していきましょう。