飼い主の中には、飼っているオスを去勢させることがあります。
去勢とは、生殖腺を取り去って、生殖機能を失わせることです。
メスなら、避妊手術をすることもあるでしょう。
子宮を取り除いて、子どもを産ませなくなるようにする手術です。
飼いやすさを重視するか、動物らしさを重視するか。
これは、意見のわかれる難しい問題です。
飼い主の本音としては、いくら自然の営みとはいえ、むやみに子どもを産まれては育てられなくて困るという事情もあるでしょう。
部屋のスペースにも限りがありますし、経済的な事情もあるのはたしかです。
去勢や避妊手術への賛否は難しいところですが、ペットを責任もって育てるためにも、選択肢として考慮に入れてもいいと感じます。
私も実家で飼っている雑種犬の避妊手術をさせたことがあります。
避妊手術をすると、いくつかの変化が現れます。
まずは言うまでもなく「子どもを産まなくなる」のは当然ですね。
ひとまず飼い主としては、これ以上子どもが増えなくなるので安心です。
2つ目の大きな変化は「おとなしくなること」です。
性欲がなくなることで異性への関心が薄れ、おとなしくなります。
3つ目の大きな変化は「太りやすくなること」です。
去勢されることで、異性への感心がなくなってしまう分、関心事が「異性」から「食事」へと方向転換される可能性があります。
発情期に発散できない性欲を、食に向けてストレスを吐き出そうとする傾向があります。
おとなしくなる上、食べる量も含め、結果として太りやすくなります。
したがって、去勢をした後も同じような生活を続けていると「太りやすくなる可能性」が大変高いと考えていいでしょう。
こうした事情があるため、去勢や避妊手術をした後、飼い主は心がけてほしいことがあります。
去勢をすればおとなしくなる上、食事を多く食べてしまいがちです。
食事の量を管理しながら、運動の量も管理しましょう。
飼い主が楽をしたいがために、去勢や避妊手術をすればいいという問題ではありません。
去勢や避妊手術をした後だからこそ、増える管理もあるのです。