猫がトイレをした後、後ろ足で砂をかける習性があります。
おしっこやふんに、砂をかぶせて隠すような感じです。
猫を飼っている飼い主なら、毎日のように見かける光景でしょう。
そんなとき、ふと疑問が湧きます。
そもそもこれはどのような意味があるのでしょうか。
自分のにおいを隠すためと言われます。
これは野生からの名残です。
おしっこやふんなどの排泄物は、大変においが強いです。
野生で森の中で暮らしていたころ、用を足した後そのままにしていると、自分の場所をほかの動物に気づかれやすくなります。
そこでにおいを隠すために、砂や土などをかぶせて、においを消そうとしていました。
自分の居場所を隠し、長く生存するための野生動物の知恵です。
砂のないトイレもありますが、猫を安心させるために、砂のあるトイレのほうが安心するようです。