「外に出たいなあ」
ときどき猫が窓の外を、ぼんやり眺めていることがあります。
外出したそうな様子です。
猫を飼っている多くの飼い主は、完全室内飼いが大半のはずです。
猫にとって「外に出たいか出たくないか」と聞かれれば「出たい」というのが本音でしょう。
外には鳥が飛んでいたり、人が歩いているのが見えたりなど、猫には好奇心をくすぐられる光景が見えます。
眺めるだけならいいですが「外に出たい」と言わんばかりに必死で鳴いていると、飼い主は心が痛むところです。
透明のガラス窓越しに外の世界が見えると、そうした野生本能がくすぐられ、出たくなるようになります。
たしかに家の中に閉じ込めてばかりでは、かわいそうに感じます。
そんな光景を目にすると、飼い主として「1回くらいは、外を体験させてあげてもいいかな」と心が折れそうになります。
しかし、室内で飼うと決めたら、特別な理由がないかぎり、出さないほうが無難です。
一度でも外に出てしまうと、外の楽しさを知ってしまい、常に外に出たがろうとしてしまいます。
外に出たい欲求が余計に強くなり、いつも以上に鳴くようになってしまう場合があります。
かわいそうに思えますが「完全に室内で飼う」と決めたら、特別な理由がないかぎりは出さないほうがいいでしょう。
部屋の中だけでは狭いのではと思いますが、猫の縄張り範囲はそもそも狭いので、家の全体の広さもあれば十分です。
外に出たがろうとする猫を目の前に心が痛むところですが、ぐっとこらえましょう。
その代わり、部屋の中に猫の暇つぶしになるような遊び道具を増やしてあげるようにしましょう。
多種多様な遊び道具を揃えてあげて、部屋の中でも楽しみを十分満喫できるようにすればいいのです。