執筆者:水口貴博

対人関係のストレスが小さくなる30のスキル

16

私たちのいらいらは、どれも茶番劇。

私たちのいらいらは、どれも茶番劇。 | 対人関係のストレスが小さくなる30のスキル

「セルバンテス」という作家をご存じですか。

名作『ドン・キホーテ』を書いた作家と言えば、思い出す人も多いのではないでしょうか。

私がお話ししたいのは『ドン・キホーテ』の物語ではありません。

セルバンテスの人生物語です。

セルバンテスは、歴史上でも大きな波のある人生を送った人です。

私は彼の波のある人生を知ったとき、あまりの変容ぶりに驚きました。

しかし、すべて実話です。

彼の生きたあらすじをご紹介します。

1547年、セルバンテスはスペインで生まれました。

スペインの都心部近くに住んでいたため、いい場所でしたが、セルバンテスの父はしがない外科医だったため、とても貧乏でした。

父が医者なのに、貧乏なのも珍しいです。

家が大変貧しかったため、学校教育はほとんど受けていません。

基本的な読み書きくらいしかできず、苦労が多かったといいます。

1569年には故郷のスペインを離れ、イタリアへ向かい、枢機卿すうききょうの家来になります。

1570年から戦争があったので、やむなく兵隊として戦いに行くことになりましたが、ここで悲劇は訪れます。

1571年のレパントの海戦で、左手を失ってしまいます。

戦う兵士にとって、手の損失は重大です。

1575年にようやく戦争が終わって、帰国しようとしますが、さらなる悲劇が襲います。

帰国途中で海賊に襲われ、捕虜になってしまいます。

その結果、アルジェリアで奴隷生活を送ることになります。

まだまだ悲劇は続きます。

1580年には身請けされたため、5年間ほどの奴隷生活が終わり、ようやく故郷スペインに帰国できました。

1584年には、18歳も年下の女性と結婚します。

すぐ、小説『ラ・ガラテア』という処女作を出版します。

その後もいくつかの作品を書きましたが、文筆を捨てて、海軍の雑務や税金の取り立ての仕事をします。

ところが仕事の会計で大きな失敗をしてしまったため、監獄に入れられます。

悲劇が終わって、まだ悲劇です。

こんな悲劇の多い人生でも生きていけるのですね。

そんな投獄中に書き始めたのが『ドン・キホーテ』です。

悲劇が多い人生だったから、楽観的な文学ができたのかもしれません。

この作品が世間に大きく受け入れられ、ようやく生活は豊かになります。

あなたの人生はいかがですか。

セルバンテスの変化の激しい人生に比べれば、私たちの人生は平穏そのものです。

電車がくるのが遅れたことや遅刻していらいらしたことなど、かわいらしいことです。

どれも茶番劇です。

セルバンテスの人生に比べれば、大したことはないのです。

対人関係のストレスが小さくなるスキル(16)
  • 小さなことに、いらいらしないようにする。
突然のキャンセルを、笑顔で受け入れる。

対人関係のストレスが小さくなる30のスキル

  1. 小さくてもいい。
    まずは明るくなることから始めよう。
  2. 完璧な人は1人もいない。
    だからおおらかになろう。
  3. 悪くないときこそ、謝ろう。
  4. 目を見て感謝すれば、感動がもっと伝わる。
  5. 「あと30分しかない」ではなく「まだ30分もある」と考える。
  6. 他人の態度を変えさせるのは、実は簡単。
  7. 考えを押し付ける議論はしない。
  8. 自分でできることは、自分でする。
  9. 相手の犯したうっかりミスを、意外で驚きのイベントとして受け入れる。
  10. 人とぶつかっても「こら!」と怒鳴るのではない。
  11. 人との出会いは、すべて宝石との出会いである。
  12. ご祝儀に迷ったら、高いほうがいい。
  13. 私たちは、プレゼントを買うお金のために働いている。
  14. どんなにお金持ちになっても、他人を喜ばせるために使わない人は、心の貧乏だ。
  15. 意見がぶつかる原因は、あなたの理解不足が原因だ。
  16. 私たちのいらいらは、どれも茶番劇。
  17. 突然のキャンセルを、笑顔で受け入れる。
  18. お風呂に入って汗を流せば、その日のストレスがリセットできる。
  19. 誰でも一度は失態を犯す。
    大切なのは反省すること。
  20. 人に優しくできる人は、かつて人に冷たくされた経験を持っている。
  21. 言い訳は「ごめんなさい」と謝った後にする。
  22. 当たり前の挨拶を、心がける。
  23. お互いをよく知っているようでも、実はまだ知らないことがたくさんある。
  24. 態度が悪いと、反抗したくなるのが人間。
  25. 相手が避けようとする話題を、むやみに探ろうとしない。
  26. すべての人には、面白い部分が必ずある。
  27. 人に囲まれている環境は、それだけで幸せ。
  28. どれほど自分にけちでも、人にはけちになるな。
  29. 「違う」「間違っている」を、口にしない。
  30. 別れ際の余韻を、気持ちよくしよう。

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