自信をつけるために大切なことは「頭」ではなく「体」で覚えることです。
頭で覚えたことは、忘れやすく動きに時間がかかるという特徴があります。
それに対して「体」で覚えたことは、とっさのときに無意識に動いてしまい、なおかつ動きが速い特徴があります。
たとえば、お手玉です。
私は最初、お手玉3個を頭で考えながらやっていました。
「ここにボールが飛んできたら手をこのように動かして……」と考えながらのプレーでしたから、ぎこちなく動きも遅かったのです。
それが「量」をこなすと、いつの間にか「体」が勝手に動き始めました。
私の場合、何かを特別にやったわけではありません。
ただ、ひたすら「量」をこなしていただけです。
そうすることで、体が動きを覚えてしまっていたのです。
今では、話しながら、歩きながら、それも速いスピードでお手玉ができるようになりました。
体が勝手に動きますから、いつでもどこでもやれる自信があります。
友人に「頭でどう考えてやっているの?」と聞かれたことが何度もあります。
私はいつも「何も考えていないよ」と答えています。
本当に何も考えていないのです。
体が勝手に動くのです。
これは人が歩くのと同じ感覚です。
人が歩くとき、何も考えずに歩けます。
たくさん歩いて、体が覚えてしまっているのです。
自信をつけるときには、とにかくまず「量」をこなしましょう。
「量」をこなすことで、動きが「体」に染み付いてきます。
自信をつけるためには、ただたくさん「量」をこなしていけばよかっただけです。