「すごい人にならなければいけない!」
そんな夢を追いかけて、生きていませんか。
すごい人になるために、友人、仕事、お金を追いかけていませんか。
たしかに私たちはすごい人を見て、驚き、感動します。
お金持ち、大地主、有名タレント、美人を見て、私たちは「すごい!」と感動します。
しかし、いつの間にか、相手と自分とを比べてしまい、対象が「上」であるほど、自分が「下」に見えます。
私たちはすごい人を見て、感動しますが、一方でちょっと落ち込んでしまうのです。
では、すごくない人はどうでしょうか。
すごくない人を見て、私たちは、不思議と悪い気はしません。
恥を捨てている人は、一見するとかっこ悪い姿ですが、人から愛されます。
見栄やプライドを捨てている人は、弱そうに見えますが、見ていて穏やかな気持ちになります。
相手と自分とを比べたとき、自分のほうが「上」として見えてしまうからです。
「自分のほうが上だ」と心の中ではほっとしてしまうのです。
誰もが「恥をかきたくない」と執着しているだけに、恥を捨てている人を心のどこかで求めています。
すごくないからダメというわけではないのです。
すごくなろうと一生懸命に走っているその足を止めて、本当にその道でいいのかと考えてみましょう。
むしろすごい人になろうとする人より、よりスムーズな人生を送ることになるでしょう。
すごい人になろうとする人は、常に比較、対立、競争、奪い合いが必要なため問題が絶えませんが、すごくない人は何もいりません。
喧嘩が一切なくなります。
何も必要とはしませんが、愛を与えようとする人を、好きになります。