迷わない生き方をするなら「ベスト」という考え方に注意してください。
私たちはよく「ベスト」という言葉を使います。
「ベストの方法で取りかかる」
「ベストのタイミングで取りかかる」
「ベストのコースを考える」
「ベストのシチュエーションを選ぶ」
「ベストのコンディションで試合に臨む」
「ベストのコミュニケーションを実現する」
ベストは「最もよいもの」という意味です。
最もよい選択肢を選ぶことで、最もよい結果が得られると信じています。
それが幸せの近道だと信じています。
もちろんベストの選択が素晴らしいのは間違いありませんが、ここに落とし穴があります。
ベストで選ぶのは、言うのは簡単ですが、実際に行うのは困難です。
不可能ではありませんが「きわめて難しい」と考えたほうがいいでしょう。
ベストは、正解が1つしかないからです。
ベストは、正解が1つしかありません。
最もよいもの以外はすべて不正解ということになります。
ベストを選ぶのは大変です。
正解が1つしかないため、集中力・注意力・思考力が必要になります。
慎重な検討が必要になるため、時間も労力もかかります。
「どちらのほうがいいだろうか」
「こちらのほうがよさそうだ」
「本当にこれがベストだろうか」
何度も比較しなければいけなくなり、迷いの連続になります。
たとえベストが見つかったとしても安心できません。
自分が知らないところに、ベストの選択肢が隠れているかもしれません。
後になって新しい選択肢が出てきて、それがベストになるかもしれません。
「もっといい選択肢があるのではないだろうか」
常に不安と戦うことになり、いつまで経っても決断できない状況になります。
ベストで選ぼうとするから迷うのです。
迷わないためにはどうすればいいか。
ベストで選ぶのではありません。
ベターで選びましょう。
ベターとは「比較的よい」ということです。
「比較的よい」という条件がクリアできていれば、ゴーサインとすればいいのです。
もちろん「ベストでなければいけない」という場面もあるでしょう。
受験・就職・結婚など、人生に関わる重大局面であれば、ベストを選ぶべきです。
むしろ時間をかけて検討を重ねるべきです。
慎重に考えたうえで決断したことなら後悔もありません。
しかし、一部の重大局面を除けば、たいていのことはベターの取り組み方でやっていけるはずです。
迷わない生き方を実現するなら「ベターでよし」の考え方を取り入れてください。
比較的よいなら、それでよしと考えましょう。
そうすれば、迷うことがなくなります。
「ベターでよし」という考え方になることです。
ベターであれば、判断がシンプルになります。
「比較的よい=ゴーサイン」とすれば、迷うことなくどんどん決断できます。
「比較的よい」という状態なら「これでいい」とすんなり選べます。
ベターで選べば迷わないのです。