会話中、沈黙になることがあります。
最もよくあるのが、話題が途切れたときでしょう。
「ネタが続かなくなり、沈黙になるのは悪いこと」
沈黙にネガティブな考え方を持つ人もいますが、ここに誤解があります。
会話が下手な人は、沈黙を恐れ、避けようとします。
「絶対沈黙になってはいけない」
「沈黙があると相手から嫌われる」
「ノンストップで会話を続けたほうが賑やかになって、相手は満足してくれるだろう」
沈黙になりそうなら焦り始め、話題の選び方が少し強引でも、会話を続けようとします。
もちろん会話が続くのはいいのですが、極端に沈黙を恐れるのはよくありません。
無理に会話を続けるのも不自然です。
話題の選び方に無理が生じたり、会話の流れが不自然になったりします。
飲み物があっても、飲む暇がない。
息を整えたくても、整える時間がない。
止めどなく続く会話に相手は圧倒され、延々と続く会話にストレスを感じるでしょう。
沈黙を避けることで、かえって会話にストレスが生まれるのです。
会話が上手な人は、沈黙を受け入れ、楽しもうとします。
「沈黙になってもいい」
「ネタが途切れたときに沈黙になるのは、自然なこと」
「静かな時間もあってちょうどいい。時には沈黙を楽しもう」
沈黙にポジティブな考えがあります。
会話の沈黙は、楽しもうと思えば楽しめます。
ネタが途切れたなら、自然な沈黙を楽しめばいいのです。
会話中の沈黙は、ちょっとした小休止にもなります。
沈黙の間に飲み物を飲んだり深呼吸をしたりすれば、リラックスができます。
「会話と会話のちょうどいい区切り」と思えば、上手に沈黙を楽しめます。
また会話中に適度な沈黙があると、落ち着いた会話がしやすくなります。
適度な沈黙の時間があるおかげで、言葉選びと話題選びに余裕が生まれるでしょう。
話に焦ることなく、自然な流れに任せて話すことができるようになる。
沈黙は悪いと決め付けないことです。
沈黙は、会話のリズムを整えるスパイスです。
上手に沈黙を活用することで、気持ちよく会話を再開できます。