誰にでも興味関心のない分野があるもの。
自分にとって興味関心のある話なら、自然と気持ちが高ぶり、表情も明るくなるでしょう。
聞きたい気持ちが強いので、集中力も記憶力も高まります。
前のめりの姿勢になって、会話が盛り上がるはずです。
興味関心のある話ならいいのですが、難しいのは逆のパターンです。
興味関心のない話をされたとき、どうするか。
会話が上手な人と下手な人の差が出やすい瞬間です。
会話が下手な人は、興味関心のない話に退屈します。
心が引かれる要素がないので、聞く気が起きません。
話を聞く態度が悪くなる。
言葉にも表情にも緊張感がなくなる。
相づちも中途半端。
退屈な話は、いつもより時間の流れが遅く感じます。
無関心な態度をされると、相手も心苦しくなり、話を続けにくいでしょう。
退屈な様子が露骨なので、話が盛り上がるどころか、雰囲気が悪くなるのです。
会話が上手な人は、興味関心のない話でも、考え方が洗練されています。
興味関心がなくても最初から拒否しません。
興味関心のない話は、見方を変えると、自分にとって未知の分野です。
「自分の知らない何かがあるはず」
「自分の視野や価値観を広げるのに役立つだろう」
興味関心のない話でも、学びや成長を見いだして、吸収しようとする姿勢があります。
つまり、興味がなくても、興味を持とうとする姿勢があります。
感覚や思考を研ぎ澄ませれば、どんな話でも、心が引かれることが1つくらいは見つかるでしょう。
「知らなかった!」「そうだったのか!」という新しい発見もあるはずです。
「いい話が聞けて嬉しい!」という新鮮な喜びもあるでしょう。
自分の視野や価値観を広げ、成長につながる点もあるはずです。
興味があるかないかではありません。
興味を持とうとしているかどうかです。
会話が上手な人は、興味関心のない話でも、学びや成長という前向きな受け止め方をしているため、にこにこしながら聞けるのです。