恋愛が下手な人は、好きな人に「頑張れ」と応援します。
もちろん「頑張れ」という一言が悪いわけではありません。
相手の気持ちを奮い立たせる、一般的な応援でしょう。
気持ちのこもった力強い言葉で応援すれば、相手はますますやる気を出してくれるでしょう。
ところが「頑張れ」という一言は、時と場合によって誤解を招くことがあります。
相手の立場になり「頑張れ」と言われたときの心情を想像してみてください。
前向きな励ましに聞こえる一方、別のニュアンスを感じることがあります。
「まだ頑張っていないよね」
「手を抜いているよね。もっときちんとしてよ」
「まだ全力を出していないでしょう。もっとしっかりしなさい」
偉そうに叱っているように聞こえることもあるのではないでしょうか。
本人に悪気はなくても、不本意な誤解を招き、相手を複雑な気持ちにさせることがあります。
相手はこう思うでしょう。
「すでに頑張っている。これ以上頑張るのは大変。勘弁してほしい」と。
なにより「頑張れ」という応援はありきたりな一言なので、社交辞令のようにも聞こえます。
多くの人が聞き慣れているため、相手の心にも響きにくいのです。
そこで、言葉を工夫します。
恋愛が上手な人は「無理しないでね」と気遣います。
「無理しないでね」ということは、すでに相手が頑張っていることを認める意味が含まれます。
相手は自分の努力を認められている気持ちになり、心が軽くなるでしょう。
「無理しないでね」という一言は「頑張れ」に比べて、優しい響きもあります。
相手は適度にリラックスができ、本来の力を発揮しやすくなるでしょう。
「無理しないでね」と言ったほうが、相手を安心させることができ、かえってやる気を起こさせる効果があります。
多くの人が「頑張れ」と応援する中「無理しないでね」という言葉をかけてくれる人は、魅力的に目立ちます。
印象にも残りやすくなるのです。