公開日:2011年2月27日
執筆者:水口貴博

プレゼン初心者が心がける30の基本

  • プレゼン・技能は、
    自転車に乗るのと同じだ。
    大事なのは、
    才能ではなく、
    努力と練習の積み重ね。
プレゼン初心者が心がける30の基本

プレゼン・技能は、自転車に乗るのと同じだ。
大事なのは、才能ではなく、努力と練習の積み重ね。

ときどき、プレゼンの技能を、才能によるものだと思う人がいます。
人前で話すのが上手な人。
滑舌のいい人。

プレゼンの流れは、聞くより見るほうが早い。

「プレゼンとは、いかなるものか」
まだ一度も経験したことがない人には、何をどうすればいいのかわからず、困惑することでしょう。
いきなり本番に臨むのは得策ではありません。

発表者が資料作成すれば、自然とうまくプレゼンができるようになる。

プレゼンをスムーズに進めるため、まず心がけたい基本があります。
単純です。
発表で使う資料は、必ず発表者が作成することです。

緊張を避けたければ、1番目を狙え。

やはりプレゼンには、雰囲気があります。
雰囲気は、一定ではなく、変化します。
たとえば、5人の発表者が、1人ずつ順番に発表するとします。

身ぶり手ぶりは、実は貧乏ゆすりと同じ?

プレゼンでは、身ぶり手ぶりを入れて、発表しましょう。
言葉だけでの説明では抽象的ですから、両手を使えば、話の具体性は増します。
聞き手はわかりやすいと感じるに違いありません。

聞く気のある人に向けて、メッセージを発信する。

どんなプレゼンであろうと、100人中100人に納得してもらえるのは難しいものです。
発表内容が悪いわけではありません。
聞き手の中には、そもそも初めから聞く気のない人もいます。

質疑応答は、最後にまとめるほうがいい。

プレゼンでは、質疑応答がつきものです。
わかりやすく説明するのはもちろんですが、すべての人が理解できるとは限りません。
説明の途中で疑問に思えば、質問を投げることになります。

プレゼンにも、自動車と同じ「若葉マーク」がある。

勇気がないときに、無理に出そうとするのは、根本的な解決になっていません。
本来、プレゼンへの勇気は、自然と身につくものです。
一言で言えば「慣れ」です。

相手の表情が硬い?
もしや、自分のことではありませんか。

プレゼンを始めるやいなや、聞き手の硬い表情に驚くことがあります。
みんな、暗い顔をしたり、難しそうな表情をしたりするのです。
そういう表情をしていると、発表者は自分が悪いのかと思ってしまい、話しづらくなります。

人間は緊張すると、自然と早口になりやすい。

人間は緊張すると、自然と早口になります。
緊張というのは、少し感情が高ぶっている状態です。
喧嘩のときは早口になるように、プレゼンで気持ちが高ぶっているときも、つい早口になってしまいやすいのです。

プレゼンでの小さな声は、悪い評価につながりやすい。

ときどきプレゼンの際、ひそひそ発表する人を見かけます。
内容は大変素晴らしいのですが、声がひそひそ声です。
大勢の人前に立って圧倒され、声が自然と小さくなっているのです。

緊張の中では、事前に意識したことさえ忘れてしまう。

プレゼンでは、ゆっくり話をしましょう。
みんなに聞こえるよう、大きめの声で発表します。
あらかじめそういう意識をしておくことが大切です。

人数分ちょうどの資料を用意してはいけない。

プレゼンの参加人数がわかれば、資料は何部、準備しますか。
「もちろん、参加人数分の資料を準備する」
参加予定者が10人なら、10人分の資料。

突然増えるかもしれない参加者のために、余分に用意したい資料の目安。

プレゼンではあらかじめ参加人数を見積もります。
しかし、その人数ちょうどに集まることはまれです。
実際は、参加者の都合で人数が減ってしまうことがあります。

「曖昧な表現」も「言い切る表現」も使いにくいときの便利な一言。

「ところでその提案は、本当に実現可能なのか」
プレゼンの質疑応答で、ずばり核心をついた質問が飛んできました。
限られた時間と資金で何かを進めるためには、有効性が気になるところです。

発表者だけが資料を確認しているかぎり、汚点は発見できない。

プレゼンで使う資料は、自分で何度も繰り返し確認すれば問題ないように思えます。
しかし、自分では主観的になりすぎて、なかなか悪いところが見えないものです。
たとえば「言葉や表現の問題」です。

資料の棒読みは避けるとはいえ、なかなか難しい。
棒読みを避ける方法とは。

プレゼンの資料に書かれていることを、単に棒読みするのはよくありません。
聞き手が眠くなるような、悪いプレゼンの典型です。
聞き手は、書かれていることを棒読みするくらいなら、わざわざプレゼンをする必要はないと思ってしまうのです。

現状の問題点を提起してから新商品の説明を始めると、聞き手は興味を示し始める。

「今回、これまでよりコンパクトな新商品をご紹介いたします」
プレゼンが始まるやいなや、急にこうした言葉が飛んできました。
どう感じましたか。

発表者は、ネクタイが曲がっていないか本番前に要チェック。

以前、私が会社で受けたプレゼンで印象深い光景がありました。
大変失礼ながら、プレゼンの内容はあまり覚えていません。
何が印象的だったのかというと、発表者のネクタイです。

1分以上、立て続けに話し続けないこと。

発表者は、本番、次々と話を進めていきます。
話をするのはいいのですが、立て続けに話していないでしょうか。
たとえ、ゆっくりしたスピードで話していても、話し続けるのはよくありません。

1セクション5分を心がければ、自然とリズム感が出てくる。

プレゼンでは、リズムが大切です。
発表内容には、挨拶・問題提起・商品概要・機能特徴・まとめなど、各セクションがあるはずです。
問題なのは「1セクションの長さ」です。

プレゼンで速攻性のある緊張対策。

「緊張さえなければ、うまくプレゼンができるのに……」
プレゼンの初心者にとって、一番の悩みはやはり「緊張」ではないでしょうか。
緊張さえなくなれば、どれだけ本番が楽になることか。

新人だからとはいえ、おどおど説明するのは逆に失礼。
壇上に上がれば、先輩も後輩も関係ない。

一般的に、プレゼンに慣れていない初心者の多くは、入社したばかりの新人ではないでしょうか。
新人は、キャリアの長い先輩には敬意を払って、立場をわきまえます。
横柄な態度や命令するような言葉遣いは控えますね。

プレゼンは芝居だ。
役者になって演じよう。

プレゼンで、弱みを見せたら最後です。
企画や提案が不採用になる可能性が高くなり、発表者の評価まで下がってしまいます。
プレゼンとは、芝居を演じることと同じです。

あらかじめ下見をして、事前チェックを怠らない。

「下見」という言葉を軽く考えている人がいます。
下見は、重要です。
お金もかからず、さほど時間もかからないのですから、絶対にすべきです。

プレゼンにまとめを作って、後味をよくする。

プレゼンには、新商品の説明や月例報告など、さまざまな発表内容があります。
1ページ目から順番に説明するのですが、必ず設けていただきたいセクションがあります。
「まとめ」です。

質疑応答で、答えられない質問が飛んできた。
さあ、どうするか。

通常、プレゼンでは、質疑応答の時間を設けています。
話の途中で随時受け付ける形式もありますが、プレゼンの最後に設けるのが一般的です。
プレゼンを経験したことがある人ならわかると思いますが、質疑応答は、発表者にとって緊張する時間です。

居眠りをし始める人が目立ってきたら、一度休憩を入れたほうがいい。

プレゼンを始めてしばらく経つと、残念ながら居眠りをし始める人がいます。
特に午後の昼食後のプレゼンでは、居眠りをされる確率も高くなります。
本来、発表者を目の前に居眠りをするのは、大変失礼なことです。

居眠りが悪とは限らない。
参加者からのクレームとして受け止める。

午後は居眠りされることが多い。
プレゼンの途中で休憩を入れた後は、居眠りする人は少なくなります。
午後は眠くなりやすいので、休憩を入れながら進めることがポイントです。

何度も入念にリハーサルをしてこそ、プレゼンはうまくいく。

Appleの創設者スティーブ・ジョブズ氏は、卓越した発表者としても有名です。
わかりやすく説得力があります。
そんな彼のプレゼンでは、リハーサルは事前に何度も入念に行うそうです。

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