執筆者:水口貴博

見やすいプレゼン資料の30の作り方

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音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。

音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。 | 見やすいプレゼン資料の30の作り方

出来上がった資料は、見直します。

誤字脱字はないか、データに間違いはないかなど、いろいろチェックすることでしょう。

このとき、間違いを発見しやすくなる方法があります。

資料を音読することです。

資料のチェックの際、黙読だけで読み直していませんか。

失敗しやすい例です。

本番は黙読ではなく、音読をしながら発表することになるからです。

読むとはいえ「黙読」と「音読」とでは、いくつか違いがあります。

なぜ、今さら音読と思われることでしょうが、音読は重要です。

音読には大切な効果が、2つあります。

  1. 本番に近い状態になる

一般的に、音読より黙読のほうが読むのが早くなります。

黙読でちょうどよい時間配分だと思っても、音読では時間が足りなくなるのです。

プレゼンでは時間配分を誤るケースがよく見られますが、これは見直しの際、黙読をしていることが原因の1つです。

見直しは、できるだけ本番に近い状況で行うことが大切です。

  1. 誤字脱字を発見しやすくなる

黙読は読み進めるスピードが速いがゆえに、読み飛ばしをしやすく、誤字脱字の発見が難しくなります。

しかし、音読なら、書いてある文字を一字一句読み上げます。

間違いを発見する確率が飛躍的に向上します。

見やすいプレゼン資料の作り方(28)
  • 資料の見直しは「黙読」ではなく「音読」する。
出来上がった資料は、同僚にチェックしてもらうだけではまだ甘い。

見やすいプレゼン資料の30の作り方

  1. プレゼンの資料は、1から作らない。
  2. 目次から作れば、スムーズに作成が進む。
  3. 資料全体を通して大事なのは、統一感。
  4. 無意識のうちに確かめる視線の動きに合わせて、資料を作成する。
  5. プレゼンの資料は、1枚1分を目安に作成する。
  6. 複数の資料を使うなら、あらかじめ資料番号を振っておくこと。
  7. 「箇条書きのほうがよいのではないか」と、問いかけながら資料をチェックする。
  8. 動きのある機能には要注意。
    頼っても、頼りすぎるな。
  9. 専門用語の説明は、口頭だけで終わらせない。
  10. 凝りすぎた資料は、おおむね失敗する。
  11. 夜に作成した資料は、行きすぎた内容になりやすい。
  12. 資料では、色を使いすぎるより、限定したほうがいい。
  13. 使う色は3色までに限定すれば、自然と見やすい資料が出来上がる。
  14. 資料にはページ数をふり、ページ数で見るべき場所を指示する。
  15. ヘッダーには、会社のロゴを入れよ。
  16. イラストより写真のほうが、現実感がある。
  17. プレゼンの資料作成で大切なのは、量より質。
  18. 「30ページ以内・30分以内」を目安にする。
  19. 「ここだけの話」があるプレゼンは、評価が上がりやすい。
  20. お客さまに提出する資料に、再生紙は使わない。
  21. 会社のロゴの扱いには、細心の注意を払うこと。
  22. 「データ」を示すと、説得力は倍増する。
  23. 資料のチェックは、逆の視点から見るほうがいい。
  24. 文字のサイズは、全体的に大きくする。
  25. スライドを作りすぎるな。
  26. 読みにくい手書きのほうが、よく読まれ、印象に残りやすい。
  27. 箇条書きの限界は、7つまで。
  28. 音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。
  29. 出来上がった資料は、同僚にチェックしてもらうだけではまだ甘い。
  30. プレゼンの資料は、紙に出すまでは安心できない。

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