「ローマは一日にして成らず」という格言があります。
ローマは、中世ヨーロッパのローマ帝国の中心都市として栄えました。
世界的に有名な芸術的建造物も、数多く存在します。
ヴァチカン宮殿、トレビの泉、ローマ大学、パンテオン、コロシアム、サン・ピエトロ大聖堂など、数を挙げれば切りがありません。
ローマが出来上がるまでには長い年月と、数多くの戦いが繰り返されてきました。
いえ、むしろ手間がかかっていたからこそ、大帝国ローマができました。
そうした歴史こそが、ローマを作り上げる土台となり、根っことなったからです。
しっかりした根があれば、大きな木が育ちます。
土の中に埋まっている根は、普段は目に見えませんが、大木を支えるためにはなくてはならない存在です。
そういう目には見えない蓄積を、大切にすることです。
土の下の見えない根を伸ばすことに時間をかけます。
根が、広く深いほど、大木を作り上げる土台になります。
夢の実現は、早く実現させたいと思う人がほとんどです。
しかし、そう思うから、逆に実現できないのではないでしょうか。
根のない木は、風が吹けばすぐ倒れてしまうからです。
本来、大きな夢には大きな成長、蓄積、経験が必要です。
時間がかかります。
それらこそ、根っこであり、土台です。
日常、無駄と思える蓄積は、根っこのように、確実に大きくなるあなたを支える土台になっています。
普段は見えませんが、そういう蓄積は必ずあります。
時間がかかることを喜ぶことです。
時間がかかるからこそ、大きな自分に成長し、大きな夢を大成させることができるのです。