スーツの手入れで注意したいのは、気持ちの緩みです。
毎日スーツの手入れを継続するのは、簡単なようで、難しい。
最初は誰でも、気合を入れて手入れをします。
たとえば、買ったばかりのスーツは大事に扱おうと思うため、手入れも入念にするでしょう。
ところがしばらくすると、だんだん気持ちが緩み始めます。
大事に扱う気持ちが冷めてきて、手入れがだんだん粗悪になるのです。
毎日していたブラッシングを、だんだんサボるようになる。
定期的にしていた虫干しを、だんだんサボるようになる。
驚くべきことに、自分ですら、いつの間にか手入れの質が悪くなっていることに気づかない場合もあります。
人間ですから、誰でも気持ちが緩むのは当然のことです。
しかし、ここがスーツの寿命を左右する分かれ道です。
気持ちは緩みがちかもしれませんが、それに甘んじてはいけません。
自分に厳しくなり、スーツの手入れの質を維持し続けましょう。
いま一度、気持ちを引き締め、初心に返ることが大切です。
怠けがちになっている自分にむちを打ちましょう。
質のよい手入れを継続してこそ、スーツの寿命も長持ちします。