会社の会議とは違い、雑談には表情があります。
会社の会議では、みんな堅い表情をして、むやみに感情を表現しないようにしています。
出席者は、嬉しいのか楽しいのかわからない表情をしています。
会議はいつも冷たくて面白くありません。
一方、雑談には表情があります。
雑談が雑談らしくあるほど、お互いが生き生きした表情になっています。
楽しいときは楽しい表情をして、悲しいときは悲しい表情をする。
会話の中に感情が入り交じり、よりリアルな内容に感じることができるのです。
「データ」と「体験談」の違いと同じです。
データには、感情がありませんから表情もありません。
「日本人の80パーセントは、死について考えたことがある」と言われても「へえ」となるだけです。
しかし「実は私、死にたいって思ったことがあるの」となると「え、何があったの?」と感情が入ります。
体験談であるだけで、自然と感情が入ってくるのです。
体験談にも、決まって表情があります。
表情は、雑談をより盛り上げてくれる効果があります。
表情のない会話は、単なる「冷たい話し合い」になっているのです。