なぜ、バラは美しいのでしょうか。
香りもよく、色も美しいですね。
バラの美しさに最も貢献しているのは、実はとげです。
とげは、美しさとは相反するものと思われますが、そうではありません。
とげは、美しさを引き立てるものです。
「これほど美しい花に、なぜこんな危険なものがあるのか」というギャップがいいのです。
とげがある様子から「それ以上、近づかないで」という声が、聞こえてくるようです。
近づくなと言われると、近づきたくなります。
近づくなと言うくらいですから、それだけの魅力があるのでしょう。
その反抗心が魅力になり、美しいのです。
夢も、バラの花と同じです。
人当たりがいいだけでは、夢は達成できません。
周りに流され、都合のいい人だけになってしまいます。
軽い気持ちで人が近づき、ねじるようにして取っていくでしょう。
必要なのは、とげです。
自分を守る、盾です。
夢を持つと、必ずとげが出てきます。
とげが必要にもなります。
夢に向かう勢いが強いほど、とげに変わります。
とげとげしい発言や態度などです。
同時にそのとげが、自分を守る防御にもなります。
いわゆる、近づきがたい雰囲気です。
おかげで、誰にも邪魔されず、夢に集中できるようになります。
そのとげとげしい様子が、美しいのです。
バラの花のように「それ以上、近づかないで」という主張が出ます。
「近づかないで」と言われると「その人には何かある」と思い、魅力を感じます。
美しさの奥にある危険が、魅力を、より引き立てるのです。