「最も沈没しない船」と言われた船が沈没した、大事故があります。
イギリスの豪華客船タイタニック号です。
沈没の原因は、氷山です。
濃い霧のため、沖にある氷山の確認がおろそかになり、衝突して沈没してしまったのです。
ささいな油断が生んだ、悲劇です。
当時の海難事故としては、世界最大の規模であり、およそ1,500名もの犠牲者を出しました。
夢もまた、タイタニック号のようなものです。
夢は、実現に向かって大きくなればなるほど、安定します。
しかし、安定はあっても、安泰はありません。
夢が大きくなるほど「大丈夫だろう」と、油断しやすくなります。
それが危ないのです。
油断したときに、ささいなことで、体勢を崩します。
今まで積み上げてきたものが大きいゆえに、落ちるときには、一気にどん底まで落ちてしまうのです。
安泰と言われるほど、大事故が起こりやすくなります。
第2のタイタニック号にならないように、夢の運行には、常に注意を心がけましょう。
安泰と思い始めたときこそ、気を引き締めます。
夢が大きくなればなるほど、ささいなことに気を配ることが必要なのです。