私は高校3年生のころ、同じクラスにいる小森さんという女性に恋をしたことがありました。
顔もスタイルも、普通です。
しかし、クラスでは圧倒的にモテる女性で有名でした。
ほかにも「小森さんはいい女だ」という人が、同じクラスに何人かいたほどでした。
ある日、なぜ小森さんはモテるのかと考えてみたことがあります。
私はすでに小森さんが気に入っていたので、そのきっかけを自分に問いかけてみました。
「自分はなぜ小森さんに惹かれたのだろうか」
思い当たる出来事がありました。
それは、ある日の放課後のことでした。
私は学校が終わり、家に帰ろうと自転車置き場にいたときに、たまたま小森さんとばったり会いました。
単なる偶然です。
小森さんとは帰り道が一緒だったので、話の流れから一緒に帰ることになりました。
たわいない雑談をしながら帰りますが、小森さんは自分のプライベートを遠慮なく話してきます。
家庭環境のことや過去にあった失敗談など、自分のプライベートなことをたくさん話してくれます。
自宅の車の車種。
彼女のお兄さんの話。
自宅の場所。
「そんな個人的な話をしてくれるなんて嬉しい」
今から10年以上も前の話ですが、いまだに彼女の話の内容を覚えているくらいです。
そのくらい衝撃的なプライベートをたくさん聞かせてもらえました。
これが彼女のモテる理由でした。
多くの男性が、この小森さんのプライベート・トークに心を動かされていきました。
どうやら彼女を見ていると、特別な意識があって、そうしていたわけではないようです。
ほかの人にも自分のプライベートをおおっぴらに告白しています。
単なる彼女の性格のようです。
しかし、自分から進んでプライベートを話すことでこれほど印象が変わるのかと、痛感した出来事でした。
あなたも誰かに好かれたければ、自分のプライベートをどんどん打ち明けていきましょう。
「少し話しすぎかな」と思うくらいでちょうどいい。
もちろん自分のプライベートを話すのには抵抗があることでしょう。
個人的な話は恥ずかしさや緊張があるので、なかなか言いにくいものです。
そこが正念場です。
思い切って打ち明けることで、一気に相手との距離が縮まるのです。