歴史の勉強をするためには、あなたはどのような手段に頼っていますか。
やはり基本は、本を読むことでしょう。
本屋に入ったあなたは、ビジネスコーナーへ向かい、さまざまなビジネス書を目にすることでしょう。
ビジネス書といっても、数多くの種類があるため、どれを選んでいいのか迷うでしょう。
実は、一番のビジネス書は、もっと別のコーナーにあります。
歴史コーナーです。
一番のビジネス書は、常に歴史の本です。
漫画をよむより、はるかに勉強になります。
空想で描いた漫画は実話ではありませんが、歴史の教科書に書かれている話はすべて実話です。
すべてが実績のある話ばかりで、嘘は1つもありません。
過去の商人たちがどのようなビジネス手法で失敗や成功をしているのかを学ぶことで、自分にも生かせます。
歴史を勉強しているとよくわかります。
時代とは波です。
繰り返しです。
過去の商人たちの手法は古臭いとはいえ、現在にも通用するものがほとんどです。
そういう「芯」を、歴史の中から見つけましょう。
たとえば、先進国で進んでいるビジネスを、発展途上国に輸出して儲ける手法は、昔も今も変わりません。
1543年、種子島に漂着したポルトガル人によって、ヨーロッパで発明された鉄砲が持ち込まれました。
日本に鉄砲が輸入されるきっかけです。
ヨーロッパで大ヒットした鉄砲は、日本でも空前の大ヒットで、一大旋風を巻き起こしました。
これまでにない斬新な武器は飛ぶように売れ、輸入をしたポルトガル人は大儲けをしました。
自国でヒットした商品は、ほかの国でもヒットする可能性は高いです。
空前のヒット商品を作るのは難しいですが、輸入するのは簡単です。
こうした手法で歴史上の商人たちは、お金を稼いでいきました。
この手法は、現代においても、まったく変わっていません。
電話が輸入され、パソコンも輸入され、今こうしている間にも、外国の大ヒット商品がわが国に輸入されて大ヒットしています。
一部の人が、大金を手にしています。
これはほんの一例です。
歴史を勉強すればするほど、過去の商人たちの光と影の両方が勉強できます。
ただ歴史の教科書を流し読みするのではなく、商人たちのビジネス手法を学んでください。
いつの時代でも、やり方は似たり寄ったりです。
歴史の教科書こそ、一番のビジネス書です。
ぼろぼろになるまで読み込んで「何かが繰り返されていること」に気づくのです。