人望のない上司は、自分が間違っていたとわかっても、謝りません。
自分より地位の高い人には謝りますが、地位の低い人には謝りません。
謝ることは負けることだと思い込み、プライドが許しません。
「部下に対して頭を下げると、上司として格好がつかない」と思い、絶対に頭を下げません。
それは逆です。
謝らないから上司として格好がつきません。
だから部下に嫌われます。
間違いだとわかっているのに謝れない上司を見て「この人は物分かりが悪い。結局、この程度の器なのか」と失望します。
その瞬間、人望も消えます。
まず人望のある上司になるために「ごめんなさい」が素直に言える上司になることです。
以前、私の職場に「ごめんなさい」が口癖の上司がいました。
「ごめん」でも「すまない」という言葉を略した軽い謝罪でもありません。
「ごめんなさい」としたきちんとした謝罪です。
自分が間違っていたとわかったときには、たとえ部下に対してでも、すぐ過ちを認めて頭を下げて謝ります。
立場の高い上司なのに、言葉遣いが謙虚で印象的でした。
謙虚があったから、部下の人望を集めました。
上司とは言え人間ですから、間違いや勘違いをすることはあります。
わかったときは、素直に過ちを認め、すぐ謝ることです。
人望のある上司ほど、間違ったときにはすぐ謝ります。
このすぐ改める態度こそ、尊敬される上司の条件であり、部下は「さすが!」と感心します。
「ごめんなさい」が素直に言える人は、素晴らしい上司になれる素質があるのです。