公開日:2023年8月7日
執筆者:水口貴博

美術鑑賞を楽しむ30の方法

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ネットでの美術鑑賞で満足してはいけない。

ネットでの美術鑑賞で満足してはいけない。 | 美術鑑賞を楽しむ30の方法

「いちいち美術館に行かなくても、ネットで見たら十分じゃないか」と言う人がいます。

たしかに作品の様子を確認するだけなら、ネットは便利です。

作品を鑑賞することも、詳しい説明を読むこともできます。

足が疲れる心配もなく、開館時間・閉館時間も関係ありません。

しかし、ネットで確認できるからといって、そこで満足しないことです。

そこにあるのは「平面画像」です。

絵の具の盛り上がりも確認できません。

本物とディスプレイに映った画像は、同列に並べることはできず、完全に別物です。

どんなに美しい作品であろうと、どれだけ素晴らしい名作であろうと、しょせんディスプレイに映った画像にすぎません。

ネットだけでは、十分な美術鑑賞ができないのです。

きちんと美術鑑賞をするなら、やはり美術館に足を運びたい。

本物を直接鑑賞することで、作品のリアルを楽しめます。

ネットで見るのと、実際に本物を見るのとでは、受ける印象はまったく違います。

絵画であれば、作品の素材や質感などがよくわかります。

実際に生で見てみると、影の様子や絵の具の盛られ方など、立体的な様子を楽します。

正面だけでなく、いろいろな角度から楽しめます。

近くで見たり遠くから見たりできます。

作品と直接対峙たいじすることで、言葉では表現できないものが伝わってくるのです。

本当に美術鑑賞を楽しむなら、やはり自分の目で直接本物を見るのがベストです。

美術鑑賞は、一種の体験です。

時間もお金も労力もかかりますが、それだけの価値は十分あります。

心から感動するためにも、しっかり記憶に焼き付けるためにも、美術館で本物を鑑賞することが大切なのです。

美術鑑賞を楽しむ方法(3)
  • ネットで作品を見て十分と思わない。
美術鑑賞を高尚なものだと考えない。
肩の力を抜いて、気軽に楽しむことが大切。

美術鑑賞を楽しむ30の方法

  1. 美術館は、心を豊かにする場所。
    入館の前と後のあなたは、別人になっている。
  2. 美術鑑賞は「見たいな」と思う展覧会を見つけることから始まる。
  3. ネットでの美術鑑賞で満足してはいけない。
  4. 美術鑑賞を高尚なものだと考えない。
    肩の力を抜いて、気軽に楽しむことが大切。
  5. 展覧会に足を運ぶ際は、予習をしておこう。
  6. 美術館は、できるだけ平日の朝一に行くのが良い。
    夜間に開館しているなら、ナイトミュージアムもおすすめ。
  7. 美術館は、身軽な服装で行こう。
    靴はスニーカーがベスト。
  8. 劇場や美術館に入るときは、入り口に注目しよう。
    芸術鑑賞の時間は、劇場や美術館の入り口から始まっている。
  9. 音声ガイドを借りると、理解がすいすい進む。
    美術鑑賞がもっと楽しくなる。
  10. 美術鑑賞中は、マナーモードが基本。
    できれば機内モードがベスト。
  11. 鑑賞中の会話は認められている。
    ただし、大きな声での会話は控えるのがマナー。
  12. 撮影禁止の作品は撮影しない。
    作品ごとに一つ一つきちんと確認する。
  13. 美術品を見る時間より、解説パネルを見る時間のほうが長くなっていませんか。
  14. 美術鑑賞をするときの3つの基本ステップ。
  15. まずお気に入りを1つ見つける。
  16. すべての作品をじっくり鑑賞しなくていい。
    ぴんときたものだけ、時間をかけてじっくり鑑賞する。
  17. 至近距離で見るのはいいが、全体を見ることも忘れてはいけない。
  18. 作品リストを活用した、美術鑑賞の楽しみ方。
  19. 「家に飾るならどれにするか」という視点で鑑賞すると、面白い。
  20. 着席スペースがあれば、無理をせず座ろう。
    着座位置から鑑賞するのも面白い。
  21. 単眼鏡は、美術鑑賞をより深く味わうためのアイテム。
  22. 美術品を見るときは「制作年」もチェックしよう。
    昔の作品が美しく残っていることは感動に値する。
  23. なぜスタッフに質問しても、きちんと答えてもらえないことが多いのか。
  24. 気になる画家や作品が見つかったら、後から深く調べよう。
  25. 常設展にも足を運ぼう。
    美術館の「核」に当たる作品と出会える。
  26. ガイドツアーがあれば要チェック。
    入館料以上の楽しみを満喫できる。
  27. 「このエリアで一番気に入った作品はどれか」「本展のマイベスト3はどれか」という視点で鑑賞すると、面白い。
  28. 美術鑑賞の最後は、ミュージアムショップを楽しもう。
    気に入ったグッズがあれば、迷わず買うのが吉。
  29. 気に入った展覧会は、図録の購入がおすすめ。
    図録の3つのメリットとは。
  30. 何度も鑑賞するのも、粋な楽しみ方。

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