私は昔から考えることが好きで、よく暇さえあればいろいろと考えていました。
何を考えていたのかというと、それこそ本当にいろいろなことについてです。
人生について、自分の将来について、自分について、勉強について、幸せについて……。
数を挙げれば切りがありません。
友人からは「よくぼうっとしているね」と言われるのですが、ほとんどの場合何か別のことを考えているときです。
私は、何もしないとつらいと感じてしまう性格です。
ぼうっとしているときこそ、物思いにふけるときです。
では、なぜそんなことをしていたのかというと、不思議なことにこれが自分でもよくわからないのです。
ただわかることは、考えているときはとてもほっとした落ち着いた気分でいられるということです。
わからないことが少しでもわかるようになるために、自然と集中していたとも言えるでしょう。
昔から考えるのは好きでしたが、正直その理由はなぜかというと「ただそれが好きだったから」くらいしか答えようがないのです。
友人にこのことを話すと「それは才能だよ」と言ってくれます。
案外、友人に言われると「そういえばそうとも言えるな」と思えるのです。
自分の隠れた才能は自分でもよくわからないところに存在します。
それをやっていると不思議と、ほっとした気分になるところに存在します。
それだけ自分では当たり前のことだし、気づけばそうしているのは、もはや習慣であり性質であり特質ということなのです。
自分の本質は、当たり前だと思うところに存在し、理由もわからずほっとできるところに存在しているのです。