スラックスを休めるとき、ハンガーのポール部分に、2つ折りにして吊す方法があります。
もちろんこの吊し方でもいいのですが、長時間吊したままにしておくと、折り目が付きやすくなります。
スラックスを休めるとき、できれば専用のハンガーを使いましょう。
世の中には、普通のハンガーとは違い、スラックス専用のハンガーが存在します。
スラックス専用のハンガーは、少し変わった形が特徴です。
「クリップが付いたハンガー」と言えば、イメージしやすくなるでしょう。
さて、ハンガーを使って吊すときに、大切なポイントがあります。
あえてズボンを逆さまにして、裾を挟んだ状態で吊しましょう。
なぜ、逆さまにするのか。
重みを利用するためなのです。
スラックスは、裾よりウエストのほうが、重みがあります。
重い部分を下側にするほうが、重みによってスラックスが伸びやすくなります。
短時間でも、自然としわを伸ばす効果が期待できるのです。
ただし、重みを利用するとはいえ、ベルトをしたまま吊すのはNGです。
スラックスのベルトを通す布部分まで引っ張られ、痛めてしまいます。
面倒かもしれませんが、きちんとベルトを外してからハンガーに吊しましょう。
ハンガーの選び方と吊し方によって「しわを作るか、取るか」という正反対の違いを生むのです。