森の中を当てもなく、ぼうっと歩くのは、危険です。
森の中を歩いていると、同じような光景が繰り返されます。
森の中は、どこを見ても、木ばかりです。
当てもなく進んでいると、迷子になるでしょう。
場合によっては、命の危険に関わります。
森の中に入るときには、まず目的地を定めます。
次に、現在地を把握できる道具を持ちます。
食料、コンパス、無線機などです。
身支度を万全にするから、森の中を目的地に向かって、安全確実に進めます。
現在地を確認しながら目的に向かって進めば、同じ光景が続いても、怖くありません。
同じ光景が続いていても、目的地に近づく実感があるため「大丈夫」という確信を持って、歩めます。
人生でも同じです。
生きるとは、森の中を歩くようなものです。
当てもなく生きるのは、おすすめできません。
とりあえず前には進めますが、しばらくすると、不安になるでしょう。
「自分は何のために生きているのだろうか」「自分の人生は何だろう」と、人生の迷子になっているのです。
生きている意味が見いだせなければ、体は元気なのに、心は不安だらけになります。
生まれてしまったから、仕方なくただ生きている状態であることに気づき、ぽかんとするのです。
人生で大切なのは、目的地です。
自分の人生に、何らかの目的を作ります。
作品を完成させること、子どもの成長を見守ること、人を幸せにすることなど、何でもいいのです。
目的地を目指して生きることができれば、人生の迷子になることはありません。
人生では、同じ光景ばかりが繰り返されることがあります。
家と会社の往復であったり、同じ仕事の繰り返しであったりなどです。
たとえ同じ光景が繰り返されていても、目的地と現在地がわかっていれば、不安にはならないのです。