人生では、同じところをぐるぐると回っている感覚に陥ることがあります。
部活では、同じ練習を、繰り返す毎日です。
復習では、一度習ったことを繰り返します。
仕事では、同じ作業を反復する日々が続きます。
成長として、まず想像するのは「右肩上がり」です。
折れ線グラフで、右に行くにつれて線が上がっていく様子は、見ていて興奮します。
すればするほど、成績がよくなる状態は、実感が得られます。
一方、淡々とした繰り返しの場合、右肩上がりが感じられません。
同じところをぐるぐると回って、前進していないように思えるからです。
「本当にこれでいいのか」と不安になります。
しかし、前に進んでいないと思うのは、誤解です。
成長の階段は、必ずしも右肩上がりとは限りません。
らせん状の階段もあるのです。
たしかに自分の位置から見ると、ぐるぐると同じところを回っているだけのように見えますが、客観的に見ると違います。
左右の位置は変わっていませんが、上下の位置が変わっています。
うずまきの形をした階段を、真上に向かって、上っているのです。
繰り返される作業には、意味があります。
同じことを繰り返すことで、頭ではなく、体に染み込んでいます。
きちんとした前進です。
繰り返されることは、らせん状の階段を上っているイメージが大切なのです。