「エコノミークラス症候群」という言葉をご存じですか。
国内旅行とは違い、海外旅行になると、フライト時間は長時間にわたります。
状況によっては、飛行時間が10時間を超えることも珍しくありません。
それほど長時間を飛行機内で座り続けていると、下半身を圧迫するため、次第に足腰あたりの血の流れが悪くなります。
その結果、血管の中で血液が固まり固形物ができやすくなります。
急に立ち上がったタイミングで、その固形物が肺に詰まり、急に咳をしたり胸が痛くなったりするのです。
場合によっては、ショック死することもある恐ろしい病気です。
特にエコノミークラスでは、狭い座席であまり体を動かすことなく長時間座り続けることが多いため、発症率が高いのです。
このことから「エコノミークラス症候群」を呼ばれています。
ただし、エコノミークラス以外なら問題ないのかというと、そうではありません。
ビジネスクラスでも、あまり体を動かすことなく長時間座り続けていると、この現象になる可能性があります。
死にも関係するこの病気。
対策としては、適度に体を動かす機会を作ることです。
2時間に1回くらいは、わざと座席を立つ機会を作りましょう。
少し余分にトイレで席を立つといいでしょう。
またトイレ前で待っている間に、屈伸をしたり背伸びをしたりなど、足腰を積極的に動かします。
座席に座っているときも、前後左右の人の迷惑にならない程度に足を伸ばしたり背伸びをしたりするだけでも効果があります。