私がまだ恋愛を一度も経験したことのなかったころ、恋愛は楽しいことばかりだと思っていました。
好きな人同士が両思いになれば、毎日が言葉にできないほど楽しいことばかりで、苦痛もつらさも何もないものだと思っていました。
ですが中学生になり、初めて恋愛を経験して、その妄想が事実ではなかったことに気づきます。
恋愛は、楽しいことばかりではなく、つらくて大変なこともたくさんあることを知るのです。
妬み、不安、すれ違いなどといった、相手のことが好きでたまらないがゆえに発生する精神的な苦痛があるのです。
私はそこで初めて、恋愛は楽しいことばかりではない、ということを知ったのでした。
特に最もつらいことの1つに「別れ」があります。
出会いがあれば必ず別れがあるように、恋愛も付き合い始めれば、結婚をしないかぎり、いつかは必ず別れがあります。
その別れの原因は、人それぞれです。
喧嘩別れもあれば、浮気による別れもあり、引っ越しをするために別れざるを得ないときもあります。
いずれにせよ、精神的に苦痛が伴う別れ方が多いものです。
こうしたことを経験して、ようやく目が覚めるのです。
漫画やドラマの中の恋愛は、あくまでも描かれた恋愛です。
現実の恋愛が実際にはどんなものなのかは、自分が実際に経験して知るのでした。
本当の恋愛は、雑誌や漫画の中にあるのではなく、現実の中にあるのです。