転職に失敗する人は、部分的かつ安易に判断します。
「年収さえ上がればいい」
「やりたい仕事さえできればいい」
「勤務時間が短ければ、それでいい」
重要な条件に注目するのはいいのですが、部分的に見ていると、重大な点を取りこぼすことがあります。
年収が上がっても、労働時間が長く、休む暇がない環境かもしれません。
やりたい仕事はできても、非常に重い責任のある業務かもしれません。
勤務時間が短くても、収入も激減するかもしれません。
部分的かつ安易に判断すると、他の点まで考慮が及びにくくなります。
最初はよくても、後からトラブルに発展することがあるのです。
一方、転職に成功する人は、総合的かつ慎重に判断するのが特徴です。
1つの条件だけこだわるのではなく、さまざまな労働条件を細かく確認して、総合的に判断します。
年収が高くなっても、残業が異常に多いのではないか。
やりたい仕事はできても、別の条件が悪いのではないか。
勤務時間が短いのは、何か裏があるからではないのか。
考慮漏れがあるのではないかと考えながら、収入や労働条件を細かく確認します。
響きのいい条件があっても、そのまま受け止めず、裏を探ります。
時には、自分だけで判断するのではなく、家族や転職アドバイザーなどの意見も取り入れます。
客観的な視点も、ないよりあったほうがいい。
さまざまな条件を見て、本当に転職先としてふさわしいかを、総合的に判断します。
慎重な姿勢があればあるほど、考慮漏れが減り、転職後のトラブルを防げるのです。