オリンピックで、プロの水泳選手の泳ぎ方を見ると、アマチュアとは違う動きに気づきます。
たとえば、クロールで泳ぐときです。
後ろ足のばた足による水しぶきが、小さいのです。
あまり白い泡が立ちません。
つまりそれだけ、水の中で無駄な動きがない証拠です。
効率のよい動きができているため、早く前に進むことができるのです。
人間関係も、水泳と同じです。
騒いだり賑やかだったりして、仲良くなるのもいいでしょう。
ただし、明るい時間を過ごせる反面、勢い任せのため、内容の浅い会話になりがちです。
体力を使っていても、コミュニケーションに深みが出ません。
浅い関係で終わりやすいのです。
水泳と同じように、本当はあまり水しぶきを上げないほうが、早く進みます。
焦りや勢いで、人間関係を進めるのではありません。
落ち着いて冷静に進めるほうが、早く前に進みます。
きちんとした、深いコミュニケーションができるからです。
落ち着いているため、うっかりした発言もありません。
冷静になるため、お互いの発言が、きちんと頭に入ります。
深く話を聞き、考え、返事ができます。
無駄のないコミュニケーションができるのです。