人と接していると、いいことばかりではありません。
腹が立つことや気分が悪くなることもあります。
「嫌だなあ。腹が立つなあ。もう人間関係なんて嫌だ」と考えそうになります。
人間関係に疲れてしまうのです。
そう思ったときに、思い出してほしいことがあります。
滝に打たれる修行僧です。
滝の水が落ちる、大きな音が聞こえます。
修行僧が、目をつぶりながら、滝に打たれています。
高いところから勢いよく流れ落ちる水が、修行僧の真上から叩きつけています。
痛い、寒い、苦しいの三拍子です。
その状況があるからこそ、気合が入ります。
苦しい状況に身を置くことで、精神力が養われるのです。
人間関係も同じです。
人と接して不愉快になるのは、滝に打たれる修行です。
苦しい、むかつく、いらいらするの三拍子です。
大変ではありますが、おかげで精神力を高めることができます。
「この人は、わざわざ自分のために、滝になってくれているのか」と思うことです。
むかつく人は、滝そのものです。
うるさい声は、滝の水しぶきの音です。
修行であるとわかれば、気合が入り、精神力が強くなります。
しばらくすれば、人間関係がシャッフルされます。
滝の流れがやんだとき、精神力が強くなっている自分に、驚くのです。