聞き上手になるために、難しいことは何もありません。
ただ単純に、相手の話を理解しようとして、聞くだけでいいのです。
相手の話を折らず、ただ真剣になって話を理解しようと心がけることです。
「相手の話ばかり聞いていると、自分のことを理解してくれないのではないか?」
そう言われそうですが、そんなことはありません。
きちんと相手の話を聞いていれば、相手はあなたのことを貴重な存在と認めてくれます。
「こんなに私の話を聞いてくれているこの人は、どんな人なんだろう」と、今度はあなたに興味を持ってくれます。
人はみんな、自分に興味を持ってくれる人に興味を持つという法則があります。(好意返報性の法則)
自分を大切にしてくれる人は、自分にとって大切にしたい人です。
自分の話を聞いてくれる人は、相手にとって大切にしたい人になります。
相手の話をただ純粋に興味を持って聞き、理解をしていくだけで、あなたは相手にとっての特別な存在になることができるのです。
特別な存在になったあなたは、相手に大切にされるようになります。
ただ相手の話を聞き、理解していくだけで、人間関係をよくさせることができるのです。
聞くという行為は、ただ相手の話を一方的に聞いているという態度ではありません。
「私はあなたを理解しようとしていますよ」という好意を表していることになります。
好意を持っている人を相手が嫌いになるわけがありません。
むしろ逆に自分のことに好意を寄せてくれる人には、さらに好意を返したくなるものです。
それが「理解」という好意として、相手もあなたのことをだんだん理解していくのです。
「理解する人が理解される」という流れになります。
人間関係では絶対的な法則です。
曲げることはできないのです。
この流れに逆らうことなく、自分が理解されたいと思うなら、まずあなたから相手を理解するように心がけましょう。
いずれ今度はあなたが理解されるときがやってくるのです。