「会話」とはいえ、これほど範囲が広いものはありません。
政治経済の話題、核開発の話題、宇宙の話題も、立派な会話が成り立ちます。
会話の範囲の広さに比べれば、テストの試験範囲なんて、なんと狭いことでしょう。
話し上手な人は、すべての話にネタを持ち、興味があるわけではありません。
人間ですから、ネタの範囲や興味の範囲も限られているはずです。
会話をしていると、まったくついていけない話題もあるでしょう。
話し上手は、そんなときにうまく話をするコツを知っています。
話を何とか自分に結びつけるのです。
たとえばイタリア旅行の話題になったとします。
イタリアに行ったことのある人なら、体験がありますから話ができます。
しかし、旅行をしたことがない人には、何があるのか、どのようなところなのかがわからないものです。
そんなイタリア旅行の話題でも、自分に結びつけて話をしてみましょう。
イタリア旅行へ行ったことがなければ、いつか自分がイタリア旅行へ行くときのアドバイスを求めてみるだけでも会話になります。
イタリアに行ったことがなくても、通貨の話を聞いてみるだけで、自分の知っている日本の硬貨と比較できる会話を引き出せます。
自分の興味を刺激するために、自分に結びつけて会話をするのです。
自分の興味ない話題でも、自分と結びつけてみることで、会話は止まらなくなるのです。