執筆者:水口貴博

プレゼン初心者が心がける30の基本

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現状の問題点を提起してから新商品の説明を始めると、聞き手は興味を示し始める。

現状の問題点を提起してから新商品の説明を始めると、聞き手は興味を示し始める。 | プレゼン初心者が心がける30の基本

「今回、これまでよりコンパクトな新商品をご紹介いたします」

プレゼンが始まるやいなや、急にこうした言葉が飛んできました。

どう感じましたか。

「特に興味ないな」

「そもそも、なぜコンパクトにさせる必要があるのか」

そうしたことを思ったのではないでしょうか。

プレゼンとはいえ、いきなり新商品の発表を始めるのは得策ではありません。

聞き手を、いかに注目させるかが重要です。

そのために、冒頭は「なぜその新商品の提案をするのか」という「問題提起」から始めることが重要です。

簡単な例をいくつか挙げましょう。

「マーケティング調査の結果、消費者は『重くて持ち運びにくい。大きくて、カバンに入らない』と感じていることが判明しました」

「これが現在、抱えている問題点です」

こうした現状の問題点を、最初に提起します。

誰でも問題点には興味があります。

解決できることなら解決したい。

その解決策には強い興味を引かれます。

次の一言です。

「この問題点を解決するため、次の商品をご提案いたします」

いかがでしょうか。

どのような商品なのか、気になったのではないでしょうか。

いきなり新商品の説明を始めるより、聞き手の興味関心を引くことができるようになりますね。

あなたが発表しようとしているプレゼンの冒頭に、ぜひ「問題提起」を含めましょう。

ほんの数分で結構ですので、簡易的な現在抱えている問題を提起します。

これがあるだけで、続いて説明するプレゼンの本筋に耳を傾けてくれるようになります。

プレゼン初心者が心がける基本(18)
  • プレゼンは、問題提起から始める。
発表者は、ネクタイが曲がっていないか本番前に要チェック。

プレゼン初心者が心がける30の基本

  1. プレゼン・技能は、自転車に乗るのと同じだ。
    大事なのは、才能ではなく、努力と練習の積み重ね。
  2. プレゼンの流れは、聞くより見るほうが早い。
  3. 発表者が資料作成すれば、自然とうまくプレゼンができるようになる。
  4. 緊張を避けたければ、1番目を狙え。
  5. 身ぶり手ぶりは、実は貧乏ゆすりと同じ?
  6. 聞く気のある人に向けて、メッセージを発信する。
  7. 質疑応答は、最後にまとめるほうがいい。
  8. プレゼンにも、自動車と同じ「若葉マーク」がある。
  9. 相手の表情が硬い?もしや、自分のことではありませんか。
  10. 人間は緊張すると、自然と早口になりやすい。
  11. プレゼンでの小さな声は、悪い評価につながりやすい。
  12. 緊張の中では、事前に意識したことさえ忘れてしまう。
  13. 人数分ちょうどの資料を用意してはいけない。
  14. 突然増えるかもしれない参加者のために、余分に用意したい資料の目安。
  15. 「曖昧な表現」も「言い切る表現」も使いにくいときの便利な一言。
  16. 発表者だけが資料を確認しているかぎり、汚点は発見できない。
  17. 資料の棒読みは避けるとはいえ、なかなか難しい。
    棒読みを避ける方法とは。
  18. 現状の問題点を提起してから新商品の説明を始めると、聞き手は興味を示し始める。
  19. 発表者は、ネクタイが曲がっていないか本番前に要チェック。
  20. 1分以上、立て続けに話し続けないこと。
  21. 1セクション5分を心がければ、自然とリズム感が出てくる。
  22. プレゼンで速攻性のある緊張対策。
  23. 新人だからとはいえ、おどおど説明するのは逆に失礼。
    壇上に上がれば、先輩も後輩も関係ない。
  24. プレゼンは芝居だ。
    役者になって演じよう。
  25. あらかじめ下見をして、事前チェックを怠らない。
  26. プレゼンにまとめを作って、後味をよくする。
  27. 質疑応答で、答えられない質問が飛んできた。
    さあ、どうするか。
  28. 居眠りをし始める人が目立ってきたら、一度休憩を入れたほうがいい。
  29. 居眠りが悪とは限らない。
    参加者からのクレームとして受け止める。
  30. 何度も入念にリハーサルをしてこそ、プレゼンはうまくいく。

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