執筆者:水口貴博

見やすいプレゼン資料の30の作り方

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「データ」を示すと、説得力は倍増する。

「データ」を示すと、説得力は倍増する。 | 見やすいプレゼン資料の30の作り方

プレゼンで説得力を出したければ、意見を述べるだけではよくありません。

よくありがちな間違いは「私は○○だと思います」という言い方です。

発表者の意見はわかりますが、説得力としては乏しい。

個人がいいと思っているのは、なかなか強く心を動かされないのです。

聞き手が知りたいのは「みんなはどう思っているのか」です。

裏付ける「証拠」が欲しいのです。

こういうときに役立つのが「データ」です。

たとえば、新しいノートパソコンの提案をプレゼンで発表するとします。

商品に何が求められているのか。

発表者が「今、商品に求められている改良は『軽さ』です」と主張しても「本当かな」と疑います。

たしかに重要なのはわかりますが、果たして本当に一番重要なことなのか、説得力がありません。

そこで活用したいのが「データ」です。

たとえば、事前に消費者からのアンケートを採ります。

簡易的なアンケートであろうと、立派なマーケティング・データになります。

集めたデータを、プレゼンの際、一緒に発表するようにするのです。

一桁の細かい数字まで見せます。

細かいアンケート結果から、生々しい現実味が伝わってきます。

このデータを見せた後に「今、商品に求められている改良は『軽さ』です」と言えば、強い説得力があります。

データが証拠になるからです。

説得力は、やはりデータです。

細かい数字を出すと、聞き手はうなずき始めるのです。

もちろん新商品の開発などは、直感を頼りにする場面もあります。

しかし、多数の人を説得させる場合、やはりデータ以上に強い説得力はありません。

あなたのプレゼンには、意見ばかりになっていませんか。

意見だけで説得しようとするのは限界があります。

統計データやアンケートデータなど、使えるデータはどんどん使うべきです。

特に男性の場合は、データを重視する傾向があるので、有効です。

人間は、数字によって説得されるのです。

見やすいプレゼン資料の作り方(22)
  • 説得力をつけるために、データを活用する。
資料のチェックは、逆の視点から見るほうがいい。

見やすいプレゼン資料の30の作り方

  1. プレゼンの資料は、1から作らない。
  2. 目次から作れば、スムーズに作成が進む。
  3. 資料全体を通して大事なのは、統一感。
  4. 無意識のうちに確かめる視線の動きに合わせて、資料を作成する。
  5. プレゼンの資料は、1枚1分を目安に作成する。
  6. 複数の資料を使うなら、あらかじめ資料番号を振っておくこと。
  7. 「箇条書きのほうがよいのではないか」と、問いかけながら資料をチェックする。
  8. 動きのある機能には要注意。
    頼っても、頼りすぎるな。
  9. 専門用語の説明は、口頭だけで終わらせない。
  10. 凝りすぎた資料は、おおむね失敗する。
  11. 夜に作成した資料は、行きすぎた内容になりやすい。
  12. 資料では、色を使いすぎるより、限定したほうがいい。
  13. 使う色は3色までに限定すれば、自然と見やすい資料が出来上がる。
  14. 資料にはページ数をふり、ページ数で見るべき場所を指示する。
  15. ヘッダーには、会社のロゴを入れよ。
  16. イラストより写真のほうが、現実感がある。
  17. プレゼンの資料作成で大切なのは、量より質。
  18. 「30ページ以内・30分以内」を目安にする。
  19. 「ここだけの話」があるプレゼンは、評価が上がりやすい。
  20. お客さまに提出する資料に、再生紙は使わない。
  21. 会社のロゴの扱いには、細心の注意を払うこと。
  22. 「データ」を示すと、説得力は倍増する。
  23. 資料のチェックは、逆の視点から見るほうがいい。
  24. 文字のサイズは、全体的に大きくする。
  25. スライドを作りすぎるな。
  26. 読みにくい手書きのほうが、よく読まれ、印象に残りやすい。
  27. 箇条書きの限界は、7つまで。
  28. 音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。
  29. 出来上がった資料は、同僚にチェックしてもらうだけではまだ甘い。
  30. プレゼンの資料は、紙に出すまでは安心できない。

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