話術の名人と知られている徳川夢声は、話し方のポイントの1つにこうしたことを述べています。
「賛成ばかりの意見では、きちんとした対話はできない」
会話では、自分の意見を言わないといけないときがあります。
意見は誰かからの受け売りで答えるのではなく、自分が自分で考えた答えで答えることが大切です。
ときどき、雰囲気を壊さないようにと、みんなと同じ意見を言う人がいます。
雰囲気を壊さないことは、たしかに大切です。
しかし、自分の意見ではなく、いつも他人に合わせてしまうのは、その人は自分で考えることができない人だと思われます。
自分の答えが、たまたまみんなと同じであるならいいのです。
大切なことは「答えに理由がある」ことです。
みんなと同じ意見をいうのではなく、自分が思うことなら、必ず「理由」があるはずです。
「理由」があれば、堂々と意見を述べていいのです。
賛成ばかりでは、対話になりません。
会話は受け売りの答えではなく、自分の答えで答えることが大切なのです。