「臨機応変」とは、時と場合に応じて、対応や考えを変えることを言います。
コンニャクや粘土のように形を変え、時と場合に応じて最も適した形に変わることを言います。
ころころ考えが変わったり、態度が変わったりするのは、悪いことではなく、上手に臨機応変ができているということです。
カメレオンのように周りに合わせて、都合のいいように色を変えることができているということです。
「臨機応変」を身につけないと、世の中を渡り歩くことはできません。
学校では筋の通った話ばかりをしますが、実際の社会に出れば矛盾だらけであることに気づきます。
表と裏、本音と建前、正しいことが間違って通ってしまうこと、間違っていることが正しいとされてしまうこと。
そんな現実を社会に出るとたくさん見ることができます。
「そんなの絶対おかしいよ!」
私も社会に出たばかりのころは、よくそんなことを言って社会の矛盾に腹を立てていました。
しかし、しばらくすると間違っている話は、よく出る話題のため「これが普通なのだな」と思うようになりました。
いろいろな人間のいる世の中で「何か1つが絶対」ということはなく、時と場合に応じて、常識もがらりと変わるのです。
そんながらりと変わる状況に対して、臨機応変に対応しなくてはいけません。
対応しきれないと、いずれ社会の流れからおいていかれます。
「万物流転」という言葉があります。
「すべての物事は流れ変わっていき、物事に変わらないものなどない」という意味です。
変わらないものなど世の中にはなく、移り変わる世の中や常識、態度や考えに、自分も変えて対応していかないといけないのです。