執筆者:水口貴博

尊敬される上司になる30の条件

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部下と同じ部屋で仕事をする。

部下と同じ部屋で仕事をする。 | 尊敬される上司になる30の条件

まず、私の職場であった上司の失敗例を紹介します。

実際にあった話です。

Kさんという50代前半の男性の上司がいました。

Kさんは、部下とは別の部屋で仕事をする上司でした。

上司が部下と別の部屋にする理由は、さまざまです。

「自分の仕事に専念したい」

「部下からの不満を聞きたくない」

「上司らしく、仕事は個室で行いたい」

そういう理由はわかります。

たしかに上司としては、自分の仕事に専念するために、個室で仕事をする必要もあるでしょう。

しかし、そういう事情があったとしても、本当に別の部屋で仕事をする必要があるのか、あらためて考えることです。

上司であるKさんは部下とのコミュニケーションが不足していました。

部下への指示は、ほとんどメールです。

ある日、部下にメールを出して「これをしろ」と命令だけをします。

冷たい指示、無理な注文、一方的な進め方など、珍しくありませんでした。

部下との話し合いもなく「決めたから」と言って、重要な仕事の内容を独断します。

当然のことながら、部下からの不満は増えました。

「上司が見えない」

「何を考えているのかわからない」

「仕事の内容に無理がある」

数をあげれば、切りがありません。

「今日、上司は出社しているのか」という不思議な会話さえ、部下との間で交わされるようになったほどです。

多くの部下が職場に不満を持ち、やめていくことになってしまいました。

上司と部下との関係は、よくない状態でした。

その原因の1つは「上司が、部下と別々の部屋で仕事をしていたから」です。

別々の部屋になると、上司と部下の会話が少なくなります。

見えなくなると誤解が増え、冷たい職場になってしまいます。

一方、人望を集めるリーダーは、部下と一緒の部屋で仕事をします。

多少、環境が悪かったり、狭かったりしても、一緒にすることが大切です。

部下の近くで仕事をしないと、部下の顔が見えません。

体調が悪いときには、部下に「大丈夫?」という心配する言葉もかけられるでしょう。

近くにいるからこそ、部下に話しかけやすくなります。

部下の性格もわかれば、人間関係にもよい影響を与えます。

人望のある上司ほど、部下と一緒に仕事をします。

一緒に仕事をしていれば、部屋も一緒であるのが自然です。

部下のしている仕事を近くで見ているからこそ、考えるだけではわからないことがわかるのです。

尊敬される上司になる条件(2)
  • 部下と同じ部屋で仕事をする。
人望のあるリーダーほど、部下より先に挨拶をする。

尊敬される上司になる30の条件

  1. 人望を集める上司ほど、雑用を積極的にする。
  2. 部下と同じ部屋で仕事をする。
  3. 人望のあるリーダーほど、部下より先に挨拶をする。
  4. 偉そうなことを言うのではなく、偉い行動をしよう。
  5. 部下に夢を与えるのが、人望を集める上司。
  6. 人望を集める上司ほど、口数が少ない。
  7. 上司は部下に指示だけを出し、後は完全に任せる。
  8. 「知識」で部下に勝とうとしてはいけない。
    「人間性」で部下を圧倒する。
  9. 必要ない会議に出ない、出さない。
  10. 部下に相談する上司が、人望を集める。
  11. 上司の仕事は、いわばジグソーパズルである。
  12. 人望のある上司ほど、部下に頭を下げる。
  13. 「方法」こそ、最も価値のある報酬である。
  14. 上司1人の行動は、部下全体に波及する。
  15. 人望のある上司は、部下を責めない。
    システムを責める。
  16. 嫌われる上司は、部下の話を最後まで聞かない。
    好かれる上司は、部下の話を最後まで聞く。
  17. 人望のない上司は、部下の欠点を指摘する。
    人望のある上司は、部下の長所を指摘する。
  18. 「言いすぎた。
    ごめん」と言える上司には、人望が集まる。
  19. 何度でも同じ説明ができる上司は、必ず素晴らしい親になれる。
  20. 上司がしゃしゃり出すぎると、むしろ部下の邪魔になる。
  21. 上司のために働く部下にさせるのではなく、部下のために働く上司になる。
  22. 部下が上司に報告・相談・連絡するのではなく、上司が部下に報告・相談・連絡をする。
  23. 部下の失敗は、上司が責任を持つ。
  24. 部下に対しても「ごめんなさい」が言える上司になろう。
  25. 上司の表情は、チーム全体に波及する。
  26. 仕事の予想は、上司の重要な役目の1つ。
  27. 新人の的外れな意見こそ、耳を傾ける。
  28. 遅刻と変更に強い上司になる。
  29. 現状維持を考えるのは、二流の上司。
    仕事のたびに改善を考えるのが、一流の上司。
  30. 二流の上司は、できない部下を切り捨てる。
    一流の上司は、部下を磨いてダイヤモンドにする。

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