執筆者:水口貴博

人望のあるリーダーになる30の条件

  • リーダーの仕事は
    部下に、
    「元気」を与えること。
人望のあるリーダーになる30の条件

リーダーの仕事は、部下に「元気」を与えること。

リーダーの仕事を難しく考えすぎていませんか。
リーダーは部下を叱ることが仕事だと思っていませんか。
リーダーの仕事は、叱ることではありません。

「ありがとう」は、リーダーの基本。
優秀なリーダーであるほど、まず感謝を大切にする。

優秀なリーダーには、ある共通する口癖があります。
「ありがとう」です。
リーダーは、人一倍、感謝の大切さを知っています。

部下のやる気をなくさせるリーダーは、失格。
部下のやる気をかき立てるリーダーが、合格。

部下の失敗をすぐ怒鳴り散らしてしまうリーダーは、人望がついてきません。
リーダーは「失敗するとこうなるんだ。叱られたくなければ、命懸けでやれ!」という、見せしめでやっています。
しかし、そんなことをしてしまうと、むしろ逆効果に終わってしまいます。

頭の中がきっぱりしている人は、お金を払うときもきっぱりする。

できるリーダーは、お金にくよくよしません。
「お金をたくさん持っているからくよくよしない」という理由からではありません。
「このお金は、まさに今、必要なんだ」と考え方もきっぱりしていますから、お金を払うときもさっとお金を支払えます。

褒めるときには、すぐ褒める。
褒めることを、先に延ばさない。

部下を褒めるタイミングは、できたという瞬間に褒めてしまうことです。
部下が嬉しい瞬間に、上司も一緒になって褒めてあげるのです。
褒められることは、誰にとっても嬉しいことです。

「ホウレンソウしろ」という前に、自分が手本のホウレンソウを見せる。

「ホウレンソウ」を知っていますか。
食べるホウレンソウではありません。
「ホウレンソウ」とは、報告の「ホウ」、連絡の「レン」、相談の「ソウ」を合わせた言葉です。

「我慢」で部下を育てるのではなく「達成感」で部下を育てる。

仕事をすることは、我慢することではありません。
我慢なんてしていては、余計に仕事が嫌いになります。
部下を我慢させることで育てるリーダーは、本当のリーダーではありません。

「どうやるか」より「なぜやるか」の動機付けをする。

優れたリーダーは、動機付けの達人です。
仕事には「なぜやるのか」という理由が必ずあります。
社会の中で損得が関係している仕事には、必ず「なぜやるのか」という理由があるのです。

弱いリーダーは、成功談を話す。
強いリーダーは、失敗談を話す。

弱いリーダーであるほど、自分を強く見せるために成功談を語ります。
成功談を語って、自分はすごい人間だと思わせます。
というより、そうしないとすごい人だと表現できないのです。

性格診断より、改善策を与える。

世の中には、いろいろな人がいます。
もちろん性格の明るい人もいれば、性格の暗い人もいます。
明るい人間がよく、暗い人間がダメということはありません。

部下の過去の話を持ち出さない。

「また失敗したのか! 先日と同じじゃないか!」
「前にも言っただろ!」
こうした言い方をするリーダーに、部下はついてきません。

部下の専門知識を信じて、仕事をする。

世話を焼きたがるリーダーに限って、部下の行っていることに、あれやこれやとちゃちゃを入れたがります。
部下の仕事の出来栄えが心配でたまらないのはわかりますが、リーダーは部下を信じてあげることが大切です。
リーダーは自分のポストの高さとは関係なく、それぞれの部下の専門知識には尊敬の念を持たなければなりません。

「それくらい」は禁句。
「それくらい」と言うことで、部下の仕事を侮辱することになる。

できるリーダーは、部下のやる気の火を消すようなことはしません。
しかし、気づかないうちに部下のやる気の火を消している言葉があります。
「それくらい」です。

優れたリーダーは、時間の大切さを知っている。

今の世の中、最も貴重な資源は「時間」です。
お金は失っても、また稼ぐことができますが、時間は失ってしまったらそれで最後です。
絶対に同じ時間は取り戻せません。

今すぐやる。
うまくいかなかったら、変えればいい。

リーダーは部下が行動しやすいようにリーダーシップを発揮することが重要です。
簡単です。
「すぐやりなさい。うまくいかなかったら、変えればいい」と諭すだけです。

部下は「今のこと」を考える。
リーダーは「次のこと」を考える。

リーダーは面倒見がよいため、往々によく部下の仕事に口出ししてきます。
「ここのところ、ちょっとおかしいような気がするんだけど。なぜ、この方法でしているのか」と口を挟んできます。
部下の仕事は部下に任せきってしまうことが大切です。

やることだけでなく、やらないことを決めるのもリーダーの仕事。

やることだけでなく、やらないことを決めるのもリーダーの大切な仕事です。
やることだけを決めるなら、部下たちだけでもできます。
しかし、経験量の多いリーダーだからこそ、将来の流れを読む力があります。

仕事を抱え込みすぎているリーダーは、失格。
部下に任せられることは、部下に任せる。

早く仕事をこなすことと、忙しいことは、別問題です。
ときどき「忙しい、忙しい」が口癖になっている人を見かけます。
「忙しい、忙しい」と言っているからとはいえ、その人はスピードがあるのかというと、そうとは限りません。

リーダーの仕事は、改革。
中間管理職の仕事は、現状維持。

リーダーと中間管理職の仕事は、似ているようで違います。
リーダーの仕事は、改革です。
一方、中間管理職の仕事は、現状維持です。

人事異動には、組織を活性化させる効果がある。

リーダーの仕事は「改革」をすることです。
では、改革を行うにはどうすればいいのでしょうか。
改革を行うには、部下の意識を変えることで実現します。

失敗したら、人を替えるのではなく、システムを変える。

リーダーは、部下の失敗を受け入れる寛大さが必要です。
部下だって失敗します。
部下は失敗しないと思ったら大間違いです。

リーダーは、自分の代わりができる部下を育てる。

リーダーは、自分がダウンしたときでもきちんと組織が動くように、第2のリーダーを育てていくことが必要です。
リーダーがいないと組織が動かないというのではいけません。
リーダーがいなくても、動くようなシステムを作り、第2のリーダーが指揮を執るのです。

どんなことがあっても首を切らないことで「団結力」が生まれてくる。

パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、社員の首は切らないことで有名です。
一度入った社員はとことん教育し、技術とノウハウとスピリッツを惜しみなく与えます。
パナソニックのために働いてくれる社員を大いに愛し、人を育てるリーダーとして人望を集めます。

「ここだけの話」をされると、部下はリーダーを信用できなくなる。

リーダーは「ここだけの話」は部下にはしないようにしましょう。
ここだけの話は、いわゆる悪口と同じです。
誰かに聞かれてはまずいひそひそ話を部下に話してしまうと、部下はリーダーのことを信用できなくなります。

責任のある仕事を任せると、部下の能力は活性化される。

部下を育てるためには、責任のある仕事を任せることです。
責任のある仕事によって、部下は自分の仕事に責任を持つようになります。
行っていることがどれだけ大きいことかがわかっているほど、必死になるので部下の能力は活性化されます。

改革を起こすには痛みが伴う。
痛みのない改革は、改革ではない。

リーダーの仕事の1つである「改革」には、必ず痛みが伴ってきます。
痛みのない改革は、改革ではないと考えることです。
痛みのない改革は、改革ではなく、単なる「変化」にすぎません。

「失敗しないように」という指示は、禁句。

リーダーが、部下に指示をするときに、言ってはいけない指示があります。
「失敗しないように」という一言です。
失敗しないようにという一言は、失敗を引き起こす魔法の言葉です。

犯人捜しをしない。

誰かのせいで、失敗をしてしまったとき、犯人捜しをする人がいます。
「誰がやったんだ?」と、誰のせいで失敗してしまったのかを特定したがるのです。
犯人捜しはしてはいけません。

脇役、悪役、小道具役が、リーダーの役目。

リーダーは次の3つの役を演じます。
脇役、悪役、小道具役です。
まず脇役です。

偉そうにしているのは、二流のリーダー。
謙虚になっているのが、一流のリーダー。

偉そうにしているリーダーは、本当のリーダーではありません。
単なる二流のリーダーです。
偉そうにしているリーダーは、自分の考えが絶対だと思い込んでいる勉強不足なリーダーなのです。

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