家族とは、鎖です。
この世で最も不思議な鎖です。
家族という鎖は、状況によって、役割が変わります。
あるときは、自由を奪う存在になります。
家族のことを思うと、自分勝手な行動ができません。
自分が何か行動するときには、多少は、家族の事情を含めて考える必要が出てきます。
その結果、行動や考え方が制限されたり、自由が失われたりします。
束縛なのです。
しかし、ただ束縛ではありません。
一方、家族は、命綱にもなります。
困ったとき、家族ほど頼りになる存在はありません。
精神的な支えになったり、経済的に援助してもらえたりします。
自分が病気になったとき、まず心配してくれるのは、家族です。
家族のおかげで、肉体的にも精神的にも、助けられます。
本当に命拾いをします。
家族とは、自分の命そのものです。
家族がなければ、今の自分はいません。
切ろうと思っても切れない、不思議な命綱なのです。