執筆者:水口貴博

健康のためになる30の散歩術

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ただ歩くだけで、多くの筋肉を同時に鍛えることができる。

ただ歩くだけで、多くの筋肉を同時に鍛えることができる。 | 健康のためになる30の散歩術

人間の全身には、およそ400種類の筋肉があります。

全身に数多くの関節が存在しますね。

関節1つに使われる筋肉は、1つではありません。

関節ですから、曲げたり伸ばしたりします。

たとえば、腕を曲げる場合は「上腕二頭筋」を使いますし、伸ばすときには「上腕三頭筋」を使います。

それぞれ別々の筋肉を使っています。

1つの関節に2つの筋肉が使われていると考えていいでしょう。

本当はもう少し複雑ですが、大まかに言えば、そうなります。

人間の体全身には数多くの関節が存在しますが、関節ごとに「曲げる筋肉」と「伸ばす筋肉」の2種類が存在しています。

さて、人間の体にはいくつの筋肉があると思いますか。

なんとその数、およそ400種類!

圧倒的な数に驚きです。

「体の筋肉をバランスよく鍛えよう」と一言で言っても、400種類もの筋肉を鍛えることになります。

筋肉を鍛えるとき、さまざまなトレーニング法があります。

たとえば、最もよく知られた「腕立て伏せ」は、大胸筋や上腕三頭筋を中心に鍛えることができます。

「スクワット」は、足の太ももの筋肉を強化させることができます。

筋肉ごとにトレーニングをしていると、それだけで日が暮れます。

そこで全身の筋肉をバランスよく鍛えられる、魔法のトレーニング法があります。

「歩く」という運動です。

この動きに関しては、特別です。

なんと、体全身の3分の2の筋肉を同時に動かせます。

全身の筋肉が400種類あり、その3分の2を動かすことになりますから、およそ260種類。

歩き方によって使われる筋肉の大小は多少異なりますが、いずれにせよ数多くの筋肉を一度に使っていることには変わりありません。

一度に幅広く筋肉を鍛えるために、これほど効率のいい動きはありません。

これだけの筋肉を同時に行えるトレーニングは、ほかにありません。

スポーツの基礎トレーニングでは、必ず「ランニング」が登場します。

ランニングをすることで、全身の筋肉をバランスよく鍛えようとしています。

一見すれば、平凡に見える姿とは裏腹に、効率よく全身の筋肉を鍛えている姿なのです。

健康のためになる散歩術(29)
  • 歩いて、全身の筋肉を同時に鍛える。
なぜ山登りを始めると、足が止まらなくなるのか。

健康のためになる30の散歩術

  1. なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのか。
  2. ウォーキング初心者は「歩数単位」より「時間単位」で始めるほうがうまくいく。
  3. 「たった3分だけ歩こう」そう思うほうが始めやすい。
  4. 歩数計は、歩数を測るだけの道具ではない。
    やる気を発生させる効果もある。
  5. 高機能な歩数計は、よきアドバイザー役になる。
  6. スポーツにかけるお金は、健康への投資であり、医療費の節約と考える。
  7. 外を歩くだけで、自然と免疫力が上がる。
  8. 人生を決める分岐点は、学生時代だけではない。
    社会人になってからもある。
  9. 自分の平熱は把握しているのに、1日の歩数を把握していない人は、多い。
  10. 睡眠時間はためられないが、歩いた歩数ならためることができる。
  11. ウォーキングの目標は「1日単位」より「1週間単位」のほうがうまくいく。
  12. 健康で大切なのは「1日に歩いた歩数」より「歩き続けた日数」。
  13. 健康を意識するなら、最低でも1日5,000歩は歩くべきだ。
  14. なぜ、足は第2の心臓と呼ばれるのか。
  15. ウォーキングの初心者は、坂道や不安定な道は避けておきたい。
  16. きれいな姿勢で歩く、3つのチェックポイント。
  17. 大型デパートは、楽しみながら歩ける散歩コースの穴場。
  18. 歩く習慣は、老若男女が死ぬまで一生楽しめるスポーツだ。
  19. 大きな目印があると、歩きやすくなる。
  20. 年を取るにつれて、運動量は増やさなければいけない。
  21. ウォーキングが大変だと思っている本当の正体。
  22. 水中ウォーキングには、陸の上ではできないメリットがある。
  23. 気分転換には、コーヒーより散歩のほうが効果的。
  24. 空腹状態でのウォーキングは控える。
    特に朝は要注意。
  25. なぜ、食事をした直後の運動は、おなかが痛くなるのか。
  26. 「激しい運動かどうか」の基準は「走る運動かどうか」でわかれる。
  27. 自動販売機やコンビニを利用すれば、ペットボトルを持ち歩く手間から解放される。
  28. 歩きながらの計算で、右脳だけでなく左脳も鍛える。
  29. ただ歩くだけで、多くの筋肉を同時に鍛えることができる。
  30. なぜ山登りを始めると、足が止まらなくなるのか。

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